勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

花に嵐 月にむら雲

2005-04-11 23:41:20 | Weblog
 朝から降り出した冷たいは、一日中降り続き、せっかく咲いた桜の花を、台無しにしてくれる。明日もこの雨、降り続くようだ。美しいものには、必ず邪魔が入るもの。やはり、夕べの夜桜見物、大正解。  あっという間に、桜も終り、また季節は巡る。
「明日在りと 想うこころのあだ桜 夜半に嵐の吹かぬものかは」西行
美しいものは儚いな~
写真は、昨夜撮ったライトアップされた夜桜です。
2005.04.11

春宵 / 風に誘われ 花に酔う

2005-04-10 23:54:10 | Weblog
 明日は雨の予報に、桜の見頃も今宵限りかと、春風に誘われて墨田公園に夜桜を見に出掛けた。
風に舞う花吹雪に身をまかせ、カメラ片手に、ライトアップされた満開の桜の木の下を散策していると、花見の若者のグループから声が掛かった。「オヤジ、ビール飲もうよ!」〖ん! オヤジ?〗〖まっ、いいか!オヤジだからしょうがない〗

こんな若者に混じって飲むなんて、めったにある事じゃない。ちょっといい気分だ。浅草での花見は初めて、と言う女の子もいた。みんな明るく、人懐っこく、気さくでいい子達だ。撮った写真をメールで送る約束をし、写真をブログに載せる許可も得、名残惜しく、ほろ酔い気分で帰ってきた。
写真の後ろ中央が、オヤジの僕である。春の宵はいい事がある。
2005.04.10

♪すみれのは~な~ さく~ころ~

2005-04-09 23:33:52 | Weblog
 宝塚歌劇ではありません。我が家のベランダで可憐に咲いた、一輪の白すみれです。正式な名前は知らない。ネットで調べたけれど、すみれの種類、沢山あって解らない。
この花、可憐に見えるわりに、生命力があり、次々と白い花を咲かせた後、実を付けた袋をいっぱいに弾かせて、その種を遠くに跳ばし、とんでもない処から芽を出す。そして、時期外れに花を咲かせて楽しませてくれたりもする。
写真の花は、他の鉢の隅に芽を出し、植え替えたものが咲いてくれた。桜の花もいいけれど、こんな可憐な花もいい。目立たずひっそりと咲く花がだ。
2005.04.09 

ブログって何?

2005-04-08 23:40:55 | Weblog
 ここ一両日、メディアでは盛んにブログを取り上げている。先ず、昨日(7日)の朝日新聞。 手軽さ人気 「ネット日記」 というタイトルで載った。
「○○(子供の名前)どこにいるの?」 そんな表題のついたブログが3月、インターネットに開設された。 仙台市の小学生が、その3日前から行方不明になっていた。警察に相談し、捜していた母親(40)が、初めてブログを使い、子供の情報を求め始めた。「早く帰っておいで」 「ママは毎日あんたのことばっかり考えているよ」 
母親の呼びかけは、またたく間に全国に広がり、ブログを読んだ人たちが「○○ちゃんの情報お願いします」と、自分のブログで紹介し始めた。一人の子どもの行方にネットを通じて関心が高まり、アクセス数が急増。幸いにも子どもはブログ開設から10日たって無事家に戻った。

こんな記事につづき、米では世論に影響力 として次のように書かれている。
昨年9月、3大テレビネットワークの一つCBSの報道の誤りを指摘したのもブログだった。今年2月にはCNNのニュース部門の最高責任者が辞任。米軍批判の発言をしたところ、ブログで集中的な批判を浴びたのが一因だった。

そして今日の 「筑紫哲也ニュース23」でもブログによる、米メディアの衰退、ジャーナリズムに影響 という取り上げ方をしていた。

朝日新聞では、その反面、誹謗・中傷などによるトラブルも後を絶たない、として注意の喚起もしている。
皆さん、仲良く楽しみましょうね!
2005.04.08  

春爛漫

2005-04-07 23:00:33 | Weblog
 初夏を思わせる様な汗ばむ陽気と、春風と言うには暖かすぎる風に誘われて、花見に出掛けた。
上野公園は桜も満開、人も満開。僕だけ散りかけ。
この時期何故かうきうきする。寒い季節が終わって、徐々に暖かくなる喜び。そしてあちこちからの花便り。花の命は短いけれど、短いが故に尚美しい。明日は夜桜見物にでも行こうかな。散らないうちに。
急がなくっちゃ!
2005.04.07 

真夜中の恐怖

2005-04-06 21:10:19 | Weblog
 ちょっと前の出来事である。草木も眠る丑三つ時、だったかどうかは忘たが、日頃の疲れと、人生の疲れ?で爆睡中の真夜中、その事件は起きたのだ。
夢うつつの中、トイレに行きたくなった。 眠い眼は開かず、暗闇の中、手探りで部屋のドアを開けて出ようとしたその瞬間、何者かにぶつかった。
洋服と思しきそれが、諸に顔に当たったのだ。寝ぼけていた僕は、びっくり仰天、それに跳ね返され、思わず後ずさりして、ベッドの縁になだれ込むように腰掛けた。だが予期せぬ出来事に何が起きているのか理解できてない、声も出ない。 しかし、明らかに人にぶつかっている。それも顔が埋まるほどの大男。跳ね返されてはいるのに、その後、物音一つしない。相手も曲者、落ち着き払っているのか、恐れをなしているのか、シーンと静まり返っている。
鍵は掛けてある筈なのに、どうやって入ってきたのだろう。恐る恐る手元の電気のスイッチを入れてみた。眼の前の光景を見て思わず力が抜けた。な・なんと、そこに見たのは、半分以上ドアが開き、洋服がぎっしりと掛かったクローゼットだったのだ。

数日前、寝室の模様替えをして、ベッドの位置と向きを替えたため、今までの部屋のドアの位置が、クローゼットの位置になっていた。
ホッとするやら、可笑しいやら。一度に力が抜けてしまったのだった。次の日すぐに、ベッドを元の位置に戻した。
真夜中に起きた、恐怖の大事件でした。
2005.04.06

魔法のランプ?

2005-04-05 18:23:54 | Weblog
 ア~ブラカタブラ~、 チチンプイプイ、 マ~カ~ ハンニャ~ ハ~ラ~ ミッタ~シンギョ~、 と呪文を唱えると、小判がザ~クザク。な~んて出てくる筈もなく、我が懐からはどんどん出ていく、魔法のランプ。
実は景品で貰った三個セットの屑籠の一つを変身させてみた。
東急ハンズに行くと楽しいものが沢山あって、時間の経つのを忘れてしまう僕は、この屑籠を変身させるためのグッズを探し当て、出来上がったのがこのランプ。
安上がりの割には結構ムードを盛り上げてくれる。だが悲しいかな、一人ではムードも盛り下がってしまう。 (こんな言葉あったかな~?)(無い!

昨日に続き、我が家の変身グッズの紹介でした。
2005.04.05 

ちょっと一息

2005-04-04 17:35:11 | Weblog
  数日間にわたって取り上げた、「犯罪」という重いテーマに、多くの方から真摯なコメント戴き、感謝しています。本当にありがとうございました。

ちょっと一息つく意味で、写真の壁掛け、作ってみました。
材料は、全部リサイクル。籠はお土産の干物が入っていたもの、一輪挿しの竹は、何が入っていたかは忘れたけれど・・・。
のアクセントになりました。
2005.04.04 

あとがき

2005-04-02 15:14:47 | Weblog
 3回にわたって掲載してきました 「6メートルの回想 」 完結です。
この作者は、かつて刑務官を務めたこともあり、この著の主人公である、谷山康夫(仮名)死刑囚の刑の執行にも携わった経験から、この作品を書いたそうです。

収監されていた彼とは日常の接触もあり、その言動を目の当たりにし、彼らのほとんどがそうであるように、表向きの顔と、本音の顔の違いも、嫌という程見てきているとの事。
そんな話を聞くにつけ、日頃私が思っている犯罪、特に殺人に関して強い憤りを感じる事から、この作品を取り上げてみました。

彼らは皆一様に、自分の罪を他人(ひと)のせいにし、「あの時、あいつが居なければ」「あの時、あれさえなければ」 そう言って自分の罪を転化し、否定するそうです。
そして、罪を犯した者の多くは、再び事件を起こし、戻ってくる者が多いと聞きました。
犯罪者への人権や保護が叫ばれる中、死刑廃止論者も多いとか。

殺された人は二度と帰ってはきません。命には代わりがないのです。それなのに、何故その命を奪った者の人権を守らなければいけないのですか?

この作品を読んでいただき、ありがとうございます。感じた事、思う事をお聞かせ下さい。特に、この作品についての感想など、聞かせていただければ光栄です。

こちらに いただいても結構です。お待ちしています。  
dance-fuji@male.goo.ne.jp
2005.04.01 

6メートルの回想    3/3

2005-04-01 14:30:00 | Weblog
前ページのつづき
『そうだ、この子だ、この女の子が俺に教えてくれたんだ』
『女を犯しながら殺すことの快感を』
『この子がいなければ、俺は強姦殺人なんかやらなかったのに』
『こいつが悪いんだ、この女の子が』
『こいつのせいで、俺は少年補導院に行くことになったんだ』
『此処で、この最高の快楽の味を知った俺は、大人だったらどんなだろうと言う疑問が湧いた』
『小さな子供でも、これだけの快感を味合わせてくれた』
『いつか、大人の女も試して見たい。そんなことばかり考えて過ごすようになった』

『そして、あれは、高校に入った年の夏休みだった』
『アルバイトで行った八百屋の女将』
『年の頃は三十を少しばかり出た頃だっただろう』
『主は、日中車に野菜を積んで、団地などを回りながら、野菜を販売していた』
『その日中、主がいなくなったのを確認して、こっちが解らないと言って、女将を倉庫に呼んだ』
『女将は何も疑わず、倉庫に入って俺に近づいてきた』
『俺が近づいてきた女将に飛びかかって押し倒し、スカートの中に手を突っ込むと、女将は俺の顔を見て、そんなに慌てなくてもいいのに、と言いやがった』
『若いから溜まってるんでしょうと・・・』
『そう言って女将は自分からスカートをたくし上げ、パンティを脱いだ』
『俺は女将がパンティを脱いで、むしろの上に横になるのを待ちきれないように、女将に乗りかかった』
『女将は焦らせたかったらしいが、俺はすでにそれどころでは無かった』
『ふふふ、元気なんだね、じゃあ先に一回抜こうか、と言って、俺が無言で要求するまま足を開いた』
『大急ぎでズボンを脱ぎ捨て、女将が広げた足の間に座り込んで見ると、そこは鬱蒼と毛が生えており、なんだか不気味で、グロテスクだった』
『俺は一瞬気後れしたが、女を抱きたいという欲求の方が、それよりも強かった』
『すぐに気を取り直し、とにかく女将に覆い被さった』
『女将の中は、小さな子供とは違って湿り気が多く、柔らかでゆったりしていた』
『子供の窮屈さや、抵抗感はなかった』
『やっぱり俺は子供の方がいい』
『女将に乗りかかって、何度か腰を動かしたが、やはり何か物足りない』
『このまま女将の首を絞めたら、女将は騒ぎ出すのじゃあないか、そう思われてなかなか手が出なかった』
『女将の喉に手を伸ばしたのは、女将の一言がきっかけだった』
『やっぱり若い子はだめねえ、僕、ただがむしゃらに動かすだけじゃあだめなのよ』
『もう少し練習してから又おいで』
『その、言葉が終わらない内に、俺は女将の首を絞めていた』
『女将は、俺の下で、俺から逃れようと、俺の手をはずそうともがいたが、それもすぐに止んだ』
『あの、舌骨が折れる音と共に』
『そして、俺が女将の中で、女将の断末魔の痙攣を堪能しながら射精しているとき、主が忘れ物を取りに帰ってきた』
『俺は、その場で殴られ、女将の上から引きずりおろされた』
『俺のペニスは、射精をしながら、女将の体から引きずり出された』
『大人の女はやっぱり良かった』

『その後、警察に突き出された俺は、少年刑務所に収監され、そこで2年を過ごした』
『刑務所の中でも、女を殺したときの、あの感覚が忘れられなかった』
『少年刑務所を出た俺は、それから十人を超える女を犯し、そして殺したが、もう今では細かいことは思い出さない』
『覚えているのは、手の中でつぶれる舌骨のあの感触、あれを教えてくれたのは、最初のあの女だ』
『それに、女を犯しながら首を絞め、断末魔の痙攣の中で射精する、あの感動とその感触、それだけしか覚えていない』
『あの女の子が、あいつが俺にあんな感触を教えてくれなかったら、その後の殺しは無かったのに』
『こんな事になったのも、あいつが悪いんだ』
『あんな恍惚とする得も言われぬ高揚感』
『あんな感触を味わったら、誰でも病みつきになる。誰でもその魅力の虜になる』
『あいつのせいで、俺がこんな事になっているんだ』
『あいつが俺にあんな感触を教えたから』
『それなのに、何で俺が死ななければ行けないんだ』
『殺すなら、あいつを、あの女を殺してくれ』
『嫌だ、死ぬのは嫌だ、助けてくれ』
『殺さないでくれ』


目隠しをされた谷山康夫が、連行の警備隊員に引きずられるようにして、降下式床の上まで連れてこられた。
待機していた職員が、ロープを谷山康夫の首にかける。 同時にもう一人の職員が、両足を手錠でつなぐ。
「助けてくれ、殺さないでくれー」 「いやだ、死にたくない」
谷山康夫の叫びが死刑執行室に響いた 。「たすけ・・・・・・・」
そのとき、谷山康夫の首にロープが掛かり、職員が谷山の側を離れたのを確認した保安課長が、ボタンを押した。
ボタンは、別室で同じくボタンに手をかけ待機していた五人の職員の前にある赤いランプを点灯させた。 同時に、五人の職員がそれぞれのボタンを押す。 この五つのボタンの内のどれかが、床を落とす装置のスイッチになっている。
バタンと言う重い音と同時に、谷山康夫の声がとぎれた。 地下に落ちていった谷山康夫は、地下室の床に足が着く寸前で止まった。
地下室では、二人の職員が、谷山康夫が落ちてきた反動で、刎ねて遺体に傷が付かないように、落ちてきた瞬間に、谷山康夫の体を抱きかかえた。 医師がすぐに脈を取り、死亡の確認をする。
 
「十時十分」 地下で医師の声が冷たく響く。
「十時十分死刑執行」 頭上で保安課長の静かな声が聞こえた。
死刑の執行にあたった職員は、その日の勤務を免除されて、死刑執行の手当千円と、ワンカップの酒及び、小さな紙袋に入った塩をもらって、帰宅した。

2005.04.01