歩くたんぽぽ

たんぽぽは根っこの太いたくましい花なんです。

過去生産工場からの脱却

2011年08月08日 | 映画
日々の生活の中で、人は何を考え何を感じている?

何も考えない。
何も感じない。

いろいろ考えると、滅入ってしまうから、
無心に目の前に置かれた日々を、時間を、消化していく。





私たちは”過去”を生産する工場の従業員。
ベルトコンベアに乗せられた”時間”が次から次へと流れてくる。
私たちはその迫り来る”時間”を無心に処理していく。



(『工場地帯・コンビナート』グラフィック社)


いつの間にやら、そんな感覚に飲み込まれそうになって、はっと我に返る。
日常っていうのはそんな無機質なものではなかったはず。

諦めと開き直りが”今”を捨てている。
もし仕事が嫌だとしても時間さえ過ぎてくれればよかった。


「人生楽しんだもん勝ち」って大口たたいてるわりに、”今”に対しては消極的だな。
最近「こうやって嫌々働くのも人間っぽいな。」なんてこと思っている。

確実に生きるために生きている。
大したことない日々は、繰り返しの日々は、代りばえしない日々は、間違いなく私の日常。
諦め開き直るのではなく、受け入れよう。
すると、そんな時間さえも尊く感じるのだ。


コメント (2)
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