昨日書いた掃除夫のお話なんだけれども、小学校の先生かなんかが教えてくれた話かと思っていたら、
ミヒャエル・エンデの『モモ』に出てくる道路掃除夫ベッポのことだったようだ。
大まかになんとなく覚えていただけで、ほとんどがでたらめだったので改めて彼の言葉を抜粋したい。
「なあ、モモ」と、ベッポはたとえばこんなふうにはじめます。
「とっても長い道路をうけもつことがあるんだ。おそろしくて、これじゃとてもやりきれない。
こう思ってしまう。」
「そこで、せかせかと働きだす。どんどんスピードを上げていく。ときどき目をあげて見るんだが、
いつ見てものこりの道路はちーともへっていない。だからもっとすごいいきおいで働きまくる。
心配でたまらないんだ。そしてしまいには息がきれて動けなくなってしまう。道路はまだ残って
いるのにな。こういうやり方はいかんのだ。」
「一度に道路ぜんぶのことを考えてはいかん。わかるかな?つぎの一歩のことだけ、つぎの
ひと呼吸のことだけ、つぎのひと掃きのことだけを考えるんだ。いつもただつぎのことだけをな。」
「するとたのしくなってくる。これがだいじなんだ。たのしければ仕事がうまくはかどる。こういう
ふうにやらなきゃあだめなんだ。」
「ひょっと気がついた時には、一歩一歩すすんできた道路がぜんぶおわっとる。どうやって
やりとげたかはじぶんでもわからんし、息もきれてない。」
「これがだいじなんだ。」
『モモ』はほんの子どもだったときに読んだ本だけど、今でも私の中にちゃんとあるんだな。
不必要な脚色と必要な部分の抜け落ちに関してはご勘弁。
ミヒャエル・エンデの『モモ』に出てくる道路掃除夫ベッポのことだったようだ。
大まかになんとなく覚えていただけで、ほとんどがでたらめだったので改めて彼の言葉を抜粋したい。
「なあ、モモ」と、ベッポはたとえばこんなふうにはじめます。
「とっても長い道路をうけもつことがあるんだ。おそろしくて、これじゃとてもやりきれない。
こう思ってしまう。」
「そこで、せかせかと働きだす。どんどんスピードを上げていく。ときどき目をあげて見るんだが、
いつ見てものこりの道路はちーともへっていない。だからもっとすごいいきおいで働きまくる。
心配でたまらないんだ。そしてしまいには息がきれて動けなくなってしまう。道路はまだ残って
いるのにな。こういうやり方はいかんのだ。」
「一度に道路ぜんぶのことを考えてはいかん。わかるかな?つぎの一歩のことだけ、つぎの
ひと呼吸のことだけ、つぎのひと掃きのことだけを考えるんだ。いつもただつぎのことだけをな。」
「するとたのしくなってくる。これがだいじなんだ。たのしければ仕事がうまくはかどる。こういう
ふうにやらなきゃあだめなんだ。」
「ひょっと気がついた時には、一歩一歩すすんできた道路がぜんぶおわっとる。どうやって
やりとげたかはじぶんでもわからんし、息もきれてない。」
「これがだいじなんだ。」
『モモ』はほんの子どもだったときに読んだ本だけど、今でも私の中にちゃんとあるんだな。
不必要な脚色と必要な部分の抜け落ちに関してはご勘弁。