歩くたんぽぽ

たんぽぽは根っこの太いたくましい花なんです。

世界の終わり

2016年10月28日 | 空想日記
私たちは、自分が生きている間は世界は終わらないと思っている。

当たり前すぎてそんなことは考えもしない。

それを裏付ける根拠なんてなくていい。

だって、世界は終わらないのだから。



プレートのぶつかり合う音が聞こえてくる。

揺れる大地、

ガイアの叫び。



眠そうな顔で欠伸をするサラリーマン。

満面の笑みで接客するウエイトレス。

けだるく対応するコンビニの店員。

公園で遊ぶ子ども。

畑を耕すおばあちゃん。

散歩をしている私。

皆意識の外で、明日の生を確信している。



そう、きっと明日世界は終わらない。



それでも、きっと世界が終わる時の色は赤だと思う。

美しすぎる夕日を見ると、ふとそんな想像をする事がある。

日本のど真ん中で見る夕日は、感動と悲しみを一緒に運んでくる。

46億年の地球を思えば、とても儚い景色だ。

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いかがお過ごしですか

2016年10月28日 | 空想日記
この週末にハロウィンを迎える(厳密には月曜)。

ここ数年爆発的ブームとなり、当日は今まで息を潜めていた魔女やお化けが街を占領する。

その顔ぶれを見てみれば、子どもはもちろん大人の数が多いことに驚く。

今やハロウィンは日々鬱憤を抱えた大人たちのイベントでもあるのだ。



しかしながら今までハロウィンなるものに関わった事がほとんどない。

私が子どもの頃はまだお化けたちもなりを潜めていたしね。



本来は宗教的意味合いをもった秋の収穫祭だったけど、世界的に見ても今は宗教的意義を失っているのだとか。

公にコスプレや仮装が許される日だが、この「公に」というのがみそかな。

あくまで想像だけど、最初は仮装して街を歩くのは恥ずかしいはずだ。

それが「赤信号、皆で渡れば怖くない」になり、やりきると今度は日々の反動からか特別な楽しさに変わる。

楽しむための動機、大いに結構ですがゴミは持ち返りましょう。



ここで疑問に思うのは、近年盛り上がっているハロウィンだけど、これは日本中を巻き込んだブームなのかということ。

ハロウィングッズが至る所で売られていたり、渋谷を仮装の大行列が行脚する映像はよくテレビで見るけれど、

それ以外にあまりハロウィンを感じる事がない。

ましてや田舎の商店街を仮装した大人たちが行進する姿は想像できない。

そんなものを見てしまった日には、この私でさえ仲間に入りたくなるかもしれない。

そしてその時は素直に認めよう、ハロウィンは日本全体で盛り上がっているイベントだ、と。

しかし、田舎でこれを形にするのはなかなか大変だ。



テレビの中で盛り上がっているけど、実際どこでそんなことになっているんだ?と疑問に思う事がよくある。

数局で同じニュースが流れるだけで、「今日起こった出来事」はそれになってしまう。

なんだかつまらない。



といいつつ先日友達からハロウィンのカードが届いた。

アメリカの友人にもらったポストカードだとかで、絵もかわいい。

あれ?なんかこれ案外嬉しいかも。

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