納豆って昔からあまり好きじゃない。
まずいとは思わないけれど、日常的に食べるほど美味しくもない。
ネバネバが他のネバネバ食品より強力だし、面倒臭い。
それがなんのことはない、
筋肉をつけようという意識が芽生えると大事なタンパク源として重宝するようになった。
受け身にならず正面から向き合うとなかなか面白いやつでここ最近気に入っている。
今日なんかパンにのせて納豆チーズトーストを作って食べたくらい。
パンのサクサク食感に納豆とチーズのネバネバがのっかっていて美味しい。
いや、正直なところ美味しいのかまではわからない。
パンの味は薄れ主張の強い納豆に覆いかぶさるチーズが全体をマイルドにしている。
満足度が高いのはこのボリュームなんだろう。
ふーん、と思いながらサクサクネバネバやっていると、今度はパンについて気になり始めた。
「パン」ってなんだ?
パン、パンッ、パン、パパン
英語ではないし、いったいどこから来た言葉なんだろう。
「パン」ほどヘンテコな言葉パンだけだよな。
日本独自の言葉だったら面白いな。
日本にパンが入ってきたのが大航海時代くらいだとして、
その頃「パン」に近い言葉があったとしたらなんだろう。
鉄砲の発泡音?
信長が「今日はパンだ」とか言っていたら面白いな。
秀吉は「パン」と言っても違和感ないけど、家康は言わなそうだな。
調べてみると、
パンはキリスト教布教によって伝来したものでポルトガル語の「pão」に由来するのだとか。
なーんだ、よく考えればわかりそうなもの。
そもそも中国語や英語が語源でないとヘンテコに思えてしまう言語感覚が乏しいのだな。
発見があったようなないような、ポルトガルに少しだけ心の距離が近づいた午後でした。