とりビーな毎日

中年おやじの映画鑑賞メインの趣味の記録です

「殿、利息でござる!」 (ねたばれ注意)

2016-06-03 00:03:23 | 映画
消費税増税延期のタイミングでこういう映画が上映されるのも、何かの因縁があるのだろうか。

国の借金を返すには、国の収入を増やすか、国の支出を減らすしかない。
庶民の可処分所得が増えない状態で、消費税率を上げると、増税による支出の増加分、何かの支出を減らさないと、収支が均衡しない。景気が悪くなるのは当たり前だ。
節約の手段としては、生活必需品のクオリティを落としたり、生活必需品でないものは控えることになる。借金を返すとは、本来、そういうことである。

国の収入を増やす方法は、グローバル企業が海外で稼ぐことか、外国人に観光や仕事で日本に来てもらうことが主となる。国の支出を減らす手段はいろいろあるはずだが、ポイントは既得権益者の反発への対応である。これが国全体の利益と整合がとれず、一部の支援者の票で国会議員が選挙で選ばれる仕組みとの相乗効果で、岩盤規制により経済が停滞しているのが、今の日本だ。

今を犠牲にしてでも守りたい未来があるかということなんだろう。

羽生結弦は、ちょんまげ姿がよく似合っていた。

点数は、8点(10点満点)。

タイトル:殿、利息でござる!
製作年:2016年
製作国:日本
配給:松竹
監督:中村義洋
主演:阿部サダヲ
他出演者:瑛太、妻夫木聡、竹内結子、寺脇康文、千葉雄大、西村雅彦、羽生結弦、松田龍平、草笛光子、山崎努
上映時間:129分