とりビーな毎日

中年おやじの映画鑑賞メインの趣味の記録です

「閉鎖病棟―それぞれの朝―」(ネタバレ注意)

2019-11-01 23:59:00 | 映画
いろんなものを失わないと人は優しくなれないのだろうか。
戻れる場所がないと人は先に進めないのだろうか。

恐らく心理学的な回答は既に出ているのだと思う。
人生経験から得た自分なりの考えもある。

家族や友人ゆえに利害関係が大きくなって、一緒にはいられなくなるのだとすると、薄い付き合いの方がいいのか。
しかし、最初は薄い付き合いでも、だんだん関係が強くなると、利害が対立することもあるだろう。

そんなときに、「自分のことはいい」と思えるには、失敗が必要なんだと思う。
小さな失敗で気付くことができるか、大きな失敗をしても気付かないかは、人それぞれだが。

「失敗」と書いて「成長」と読む(野村克也氏の名言)、だなと。

もう一つ、大きな失敗をした人がどう立ち上がっていくのか、
生きる気力を取り戻すきっかけも、この作品では描かれている。

役者の演技を通して感じる勇気に心が洗われた。

点数は、7点(10点満点)。

タイトル:閉鎖病棟―それぞれの朝―
製作年:2019年
製作国:日本
配給:東映
監督:平山秀幸
主演:笑福亭鶴瓶、綾野剛、小松菜奈
他出演者:坂東龍汰、平岩紙、綾田俊樹、森下能幸、水澤紳吾、駒木根隆介、大窪人衛、北村早樹子、大方斐紗子、村木仁、
片岡礼子、山中崇、根岸季衣、ベンガル、高橋和也、木野花、渋川清彦、小林聡美
上映時間:117分