なかなか解釈が難しい作品だった。
それにしても芦田愛菜は演技の天才なんだと感じた。
人間としての距離感の表現が絶妙だった。
次はもっと感情を爆発させる役を演じてほしい。
主人公のちひろの両親の立場からすると、
ちひろの病気を治してくれた宗教を心から信じるのは仕方ないように思う。
頭から水をかける儀式も、家の風呂場でやるとか、
他人に見えないところでやればいいのにと思うが、
すばらしいものを他人に見せたいという気持ちがあるのだろうか。
ちひろも両親の愛情は信じている。
家を出た姉のことも大切に思っている。
宗教のせいで贅沢ができないことも受け容れている。
好意を寄せていた教師から、あからさまに両親の行為を否定されても、
両親への愛情は変わらない。
ちひろ自身は物心がついたときから宗教が当たり前に存在したので、
特に疑問は感じていなかったように見える。
両親の愛情と宗教は、一体化しているのかもしれない。
ある意味、宗教の存在の仕方としては正しいのだろう。
人知を超越した存在として宗教が存在するには個人的な信じる理由が必要だ。
それが両親との関係を壊さないためということでもいいのだろう。
結局、何が大切かの優先順位の問題だ。
できれば、何が大切かは自分で選びたいし、選んだ結果に対して、他人から文句は言われたくない。
ただし、その考え方では違う宗教を信じる人同士は連帯することが難しくなってしまう。
貧乏な間は、まず、衣食住のレベルを上げることが目的になるだろうが、
それが達成されると、人間の関心はどこに向かうのだろうか。
点数は、7点(10点満点)。
タイトル:星の子
製作年:2020年
製作国:日本
配給:東京テアトル、ヨアケ
監督:大森立嗣
主演:芦田愛菜
他出演者:永瀬正敏、原田知世、岡田将生、大友康平、高良健吾、黒木華、蒔田彩珠、粟野咲莉、新音、池谷のぶえ、池内万作、宇野祥平、見上愛、赤澤巴菜乃、田村飛呂人、大谷麻衣
上映時間:109分
それにしても芦田愛菜は演技の天才なんだと感じた。
人間としての距離感の表現が絶妙だった。
次はもっと感情を爆発させる役を演じてほしい。
主人公のちひろの両親の立場からすると、
ちひろの病気を治してくれた宗教を心から信じるのは仕方ないように思う。
頭から水をかける儀式も、家の風呂場でやるとか、
他人に見えないところでやればいいのにと思うが、
すばらしいものを他人に見せたいという気持ちがあるのだろうか。
ちひろも両親の愛情は信じている。
家を出た姉のことも大切に思っている。
宗教のせいで贅沢ができないことも受け容れている。
好意を寄せていた教師から、あからさまに両親の行為を否定されても、
両親への愛情は変わらない。
ちひろ自身は物心がついたときから宗教が当たり前に存在したので、
特に疑問は感じていなかったように見える。
両親の愛情と宗教は、一体化しているのかもしれない。
ある意味、宗教の存在の仕方としては正しいのだろう。
人知を超越した存在として宗教が存在するには個人的な信じる理由が必要だ。
それが両親との関係を壊さないためということでもいいのだろう。
結局、何が大切かの優先順位の問題だ。
できれば、何が大切かは自分で選びたいし、選んだ結果に対して、他人から文句は言われたくない。
ただし、その考え方では違う宗教を信じる人同士は連帯することが難しくなってしまう。
貧乏な間は、まず、衣食住のレベルを上げることが目的になるだろうが、
それが達成されると、人間の関心はどこに向かうのだろうか。
点数は、7点(10点満点)。
タイトル:星の子
製作年:2020年
製作国:日本
配給:東京テアトル、ヨアケ
監督:大森立嗣
主演:芦田愛菜
他出演者:永瀬正敏、原田知世、岡田将生、大友康平、高良健吾、黒木華、蒔田彩珠、粟野咲莉、新音、池谷のぶえ、池内万作、宇野祥平、見上愛、赤澤巴菜乃、田村飛呂人、大谷麻衣
上映時間:109分