とりビーな毎日

中年おやじの映画鑑賞メインの趣味の記録です

「映画 マイホームヒーロー」(ネタバレ注意)

2024-03-23 23:59:00 | 映画
週刊ヤングマガジンにて連載中のマンガのTVアニメ、TVドラマを経ての映画化。

主人公の鳥栖哲雄を佐々木蔵之介が演じる。
哲雄の妻、歌仙を木村多江、哲雄の娘、零花を齋藤飛鳥が演じる。

鳥栖哲雄は、7年前に娘の彼氏の半グレを殺し、その父親の遺体を山に埋めた罪を隠して、玩具メーカーの営業マンとして暮らしている。
零花は父親の犯罪を知らないまま、警察官になっている。

台風による山崩れで、埋めていた遺体が白骨化した状態で発見され、鳥栖哲雄に容疑がかかり、半グレ集団と警察の双方から追われる。
半グレ集団の殺し屋に自宅を放火され、鳥栖哲雄はどうやって、家族を守って、逃げ切るのか。

鳥栖哲雄は普通の中年おやじだが、趣味の推理小説執筆から得た知識と土壇場での胆力で、半グレと警察を翻弄する。
協力者も現れて、スリリングな展開になるが、噓くさく見せないのが役者の腕だろう。
佐々木蔵之介が、息子にでれでれの父親から、半グレに立ち向かう狂気をはらんだ殺人者の顔までを魅せる。

家族を守るという一念でここまでやってしまう物語に、清々しさを感じた。

点数は、8点(10点満点)。

タイトル:映画 マイホームヒーロー
製作年:2024年
製作国:日本
配給:ワーナー・ブラザース映画
監督:青山貴洋
主演:佐々木蔵之介
他出演者:齋藤飛鳥、高橋恭平、宮世琉弥、板倉俊之、大東駿介、淵上泰史、西垣匠、金子隼也、立川談春、神野三鈴、音尾琢真、津田健次郎、木村多江
上映時間:117分


「四月になれば彼女は」(ネタバレ注意)

2024-03-23 23:55:00 | 映画
川村元気の小説が原作。
映画化を想定して、ウユニ湖などの映えるスポットを舞台にしたのかと勘ぐってしまう。

精神科医の藤代を佐藤健、動物園の獣医の弥生を長澤まさみが演じる。
藤代の学生時代の恋人で写真を撮りながら世界を旅している春を森七菜が演じる。

結婚式を控えた誕生日に弥生が失踪する。
その理由を藤代が探して悶々とする。
失踪前に届いた春からの手紙と、学生時代の藤代と春の別れがリンクしていく。

結局、弥生が失踪した理由は、結婚すると、大切だったことが日常になっていくことへの不安だったのだろうか。
藤代が春への想いを断ち切れていないように感じて、弥生の不安が爆発したのだろうか。
仲野太賀が藤代の行きつけのバーのマスター役で、「一番身近な人に傷つけられることに人間は耐えられない」と言って藤代を慰めるが、これが答えなのか。

失踪した理由を、弥生は藤代に伝えないまま、元に戻ったようにみえた。
女心は難しい。

長澤まさみの動物園の飼育係の制服姿が貴重だ。

点数は、7点(10点満点)。

タイトル:四月になれば彼女は
製作年:2024年
製作国:日本
配給:東宝
監督:山田智和
主演:佐藤健、長澤まさみ
他出演者:森七菜、仲野太賀、中島歩、河合優実、ともさかりえ、竹野内豊
上映時間:108分