とりビーな毎日

中年おやじの映画鑑賞メインの趣味の記録です

「ナミビアの砂漠」(ネタバレ注意)

2024-12-01 23:59:00 | 映画
「あんのこと」の河合優実主演作品。
河合優実が演じる21歳のカナの恋愛模様を中心に精神が崩壊していく様を描く。

カナの行動は意味不明。
優しい彼氏を捨てて、二股をかけていた別の男と付き合う。
新しい彼氏はクリエイターであまりかまってくれない。
彼氏の気を引くためなのか、カナの言動がどんどんエスカレートし、暴言暴力に至る。

カナは精神科医にかかるが改善はしない。

彼氏も耐えられないといいながら別れない。

河合優実のシーンごとの魅力をつなぎ合わせた映画である。
カナの暴言がグサリとくるところが何とも味わい深い。

点数は、8点(10点満点)。

タイトル:ナミビアの砂漠
製作年:2024年
製作国:日本
配給:ハピネットファントム・スタジオ
監督:山中瑶子
主演:河合優実
他出演者:金子大地、寛一郎、新谷ゆづみ、中島歩、唐田えりか、渋谷采郁、澁谷麻美、倉田萌衣、伊島空、堀部圭亮、渡辺真起子
上映時間:137分


カナレットとヴェネツィアの輝き(SOMPO美術館)

2024-12-01 23:30:00 | 美術館
SOMPO美術館にて、「カナレットとヴェネツィアの輝き」を鑑賞。

カナレット(1697-1768)は、18世紀のヴェネツィアで景観画(ヴェドゥータ)で名声を博した画家。
グランド・ツアーでやってきた英国貴族がカナレットのヴェドゥータを競って買い求めたらしい。

グランド・ツアーとは貴族の子弟が教育の仕上げとして行った周遊旅行で、フランスやイタリアの各地を巡り、ヴェネツィアは特に人気があったとのこと。

カナレットは実在の景観をそのまま絵にしたわけではなく、現実には存在しない理想の景観を創作して絵にしていた。
イタリア語で気まぐれを意味するカプリッチョ(綺想画)という手法を駆使していた。
顧客が求める絵を創作することに長けていたということだろう。

カナレットの絵が英国に渡り、ターナーなどの英国の画家に影響を与えたというところが面白い。

また、ヴェネツィアが後世の印象派の画家たちの創作意欲を刺激したということも面白い。
カナレットの絵とはまったく趣きが異なるが。



カナレット カナル・グランデのレガッタ 1730-1739頃