「パワー・オブ・ザ・ドッグ」（ネタバレ注意）

第94回アカデミー賞監督賞受賞ということで鑑賞。
ネットフリックスには入っていないので映画館で観ることにした。

1925年のモンタナが舞台。
牧場経営する兄弟の兄フィルをベネディクト・カンバーバッチ、弟ジョージをジェシー・プレモンスが演じる。
カリスマ性のあるリーダーのフィルと縁の下の力持ちのジョージという役割のよう。

そんな中、ジョージが未亡人ローズと結婚する。
ローズを演じるキルステン・ダンストとジェシー・プレモンスは実生活でもパートナーらしい。
フィルはローズが息子ピーターの大学の学費が目当てで結婚したとジョージに冷たく当たる。
フィルの威圧感によるストレスでローズはアルコール依存症になってしまう。

ずっと息苦しい展開が続くが、乗馬を教えることで、ピーターとフィルの心が次第に通うようになる。
ピーターはフィルに憧れているのかと思ったが、それだけではなかったというのが粗筋。
ピーター役のコディ・スミット＝マクフィーが栗原類に雰囲気が似ている。

フィルに対するピーターの気持ちがどのタイミングで変わったのかが、よくわからなかった。
どこまで計画的だったのか、成り行きなのか。
年寄りが若者に取って代わられるという自然の摂理を表現しているだけにもみえた。

点数は、7点（10点満点）。

タイトル：パワー・オブ・ザ・ドッグ
原題：THE POWER OF THE DOG
製作年：2021年
製作国：ニュージーランド、オーストラリア
配給：Netflix
監督：Jane Campion
主演：Benedict Cumberbatch
他出演者：Kirsten Dunst、Jesse Plemons、Kodi Smit-McPhee、Frances Conroy、Keith Carradine、Thomasin McKenzie、Geneviève Lemon
上映時間：128分