湊かなえの小説の映画化。
母と娘の関係性は、縁がないもので、正直、よくわからない。
ただ、同じ事実でも、立場によって見方が変わるということは、よくありそうだ。
ましてや、記憶は自分の都合のよいように書き換えられる可能性がある。
戸田恵梨香のじわっと恐さを醸し出す演技が凄かった。
実母が亡くなってからは、義母に仕えるような生活にみえたが、依存する対象が必要だったのかなと思った。
様々な辛さを抱えていても、母親という存在から愛されたいという気持ちは変わらなかったのではないだろうか。
永野芽郁が演じる娘は、母親の意志に従うものの、正義感が強すぎて、周りの人とぶつかってしまう存在だ。
一方、邪気がないので、周りの人から愛されてもいるのだろうと思えた。
そこが、この作品の救いだった。
愛憎というのは表裏一体というのが一番の感想だ。
愛情が大きいほど、少しのずれも許せないというか、「可愛さ余って憎さ百倍」というやつだ。
愛情の反対は、無関心だと思うので、憎しみがあるということは、切りたくても切れない関係性ということだ。
だからこそ、いろいろな感情が渦巻くことになる。
自分の命が未来に引き継がれること、というのは生き物の宿命だ。
宿命に抗って生きることは難しい。
しかし、宿命に素直に従うことも難しいということだろうか。
点数は、9点(10点満点)。
タイトル:母性
製作年:2022年
製作国:日本
配給:ワーナー・ブラザース映画
監督:廣木隆一
主演:戸田恵梨香、永野芽郁
他出演者:三浦誠己、中村ゆり、山下リオ、高畑淳子、大地真央
上映時間:116分
母と娘の関係性は、縁がないもので、正直、よくわからない。
ただ、同じ事実でも、立場によって見方が変わるということは、よくありそうだ。
ましてや、記憶は自分の都合のよいように書き換えられる可能性がある。
戸田恵梨香のじわっと恐さを醸し出す演技が凄かった。
実母が亡くなってからは、義母に仕えるような生活にみえたが、依存する対象が必要だったのかなと思った。
様々な辛さを抱えていても、母親という存在から愛されたいという気持ちは変わらなかったのではないだろうか。
永野芽郁が演じる娘は、母親の意志に従うものの、正義感が強すぎて、周りの人とぶつかってしまう存在だ。
一方、邪気がないので、周りの人から愛されてもいるのだろうと思えた。
そこが、この作品の救いだった。
愛憎というのは表裏一体というのが一番の感想だ。
愛情が大きいほど、少しのずれも許せないというか、「可愛さ余って憎さ百倍」というやつだ。
愛情の反対は、無関心だと思うので、憎しみがあるということは、切りたくても切れない関係性ということだ。
だからこそ、いろいろな感情が渦巻くことになる。
自分の命が未来に引き継がれること、というのは生き物の宿命だ。
宿命に抗って生きることは難しい。
しかし、宿命に素直に従うことも難しいということだろうか。
点数は、9点(10点満点)。
タイトル:母性
製作年:2022年
製作国:日本
配給:ワーナー・ブラザース映画
監督:廣木隆一
主演:戸田恵梨香、永野芽郁
他出演者:三浦誠己、中村ゆり、山下リオ、高畑淳子、大地真央
上映時間:116分
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