とりビーな毎日

中年おやじの映画鑑賞メインの趣味の記録です

トランセンデンス 鑑賞(ねたばれ注意)

2014-07-06 00:50:08 | 映画
「ユナイテッド・シネマとしまえん」にて映画鑑賞。

タイトル:トランセンデンス
製作年:2014年
配給:ポニーキャニオン松竹
監督:Wally Pfister
主演:Johnny Depp
他出演者:Rebecca Hall、Rebecca Hall、Kate Mara

”Transcendence”とは、”超越”という意味だ。(辞書で調べた)
知性において、コンピュータが人間を超えるという意味で使われている。

ノリが全然違うものの、「her 世界でひとつの彼女」もコンピュータが人間を超えることがテーマの作品だった(恋愛対象として)。
チェスでは既にコンピュータが人間を負かしており、将棋はとんとん、囲碁はまだ人間の方が強かったと記憶しているが、そのうちコンピュータの方が強くなるのだろう。

この作品は、近未来への警告に満ちていた。
・善悪の判断の難しさ(テロリストが政府と組んでウィルの暴走を止めた)
・再生医療やマシンによる能力補助の限度をどこに設定するか
・人間のアンコントローラブルなものへの恐れ(ウィルにより再生された人がゾンビに見えた)

点数は、7点(10点満点)。日本人だともっと感情的になりそうなところが、ストーリー重視でシビアに作られていたところがよかった。



超高速!参勤交代 鑑賞(ねたばれ注意)

2014-07-03 23:58:24 | 映画
池袋 シネマ・ロサにて「超高速!参勤交代」を鑑賞。

タイトル:超高速!参勤交代
製作年:2014年
配給:松竹
監督:本木 克英
主演:佐々木 蔵之介
他出演者:西村 雅彦、寺脇 康文、陣内 孝則、深田 恭子、石橋 蓮司、伊原 剛志

貧乏って、面白いと思えて、元気をもらえる作品だった。
江戸時代の参勤交代を現代の笑いに変えたセンスが面白い。

参勤交代とは、大名の経済力を消耗させて、幕府への謀反を起こさせない手段と中学生のときに習ったが、副産物として、地域活性化の役割もあったんだと思った。

教訓
・いい行いをしていると、まわりと力を分かち合える
・幸せは、今、目の前にあることに真剣に取り組むことの先にある

映画としては、脇役の多彩さや映像の美しさもあり、8点(10点満点)。


her 世界でひとつの彼女 鑑賞(ねたばれ注意)

2014-07-02 23:16:11 | 映画
有楽町のヒューマントラストシネマ有楽町にて「her 世界でひとつの彼女」鑑賞。

タイトル:her 世界でひとつの彼女
製作年:2013年
配給:アスミック・エース
監督:Spike Jonze
主演:Joaquin Phoenix
他出演者:Rooney Mara、Amy Adams

話題作のためか満席。
最初は普通と思ったが、次第に引き込まれ、最後は釘付けになって観ていた。OSのサマンサがOSとして動いている間は普通の話だったが、人間性を増し、人間を超越するに至り、観客の心を掴む演出に乗せられた。
面白かったのは、サマンサが人間らしさを身につけていくと、離婚した元妻と同じように主人公セオドアが問題を抱えてしまうことだ。ただし、元妻よりもOSの方が寛大だったからか、問題を解決できたように見えたことが、人間の不完全さを際立たせており、激しく納得した。

教訓は、「人間は矛盾を抱えて生きていく」ということだ。
今回は、恋人・友人がOSだったらという設定だったが、子供が絡んだ家族となると生身の人間でないと成り立たないはずなので、ここにはコンピュータは入り込めないように思えるが、どうなんだろうか。

点数は、8点(10点満点)。サマンサの声で出演していたスカーレット・ヨハンソンがすばらしかった。


相田みつを美術館

2014-07-02 22:33:57 | 美術館
有楽町の東京国際フォーラムにある「相田みつを美術館」にて作品鑑賞。
(ホームページで割引券あり)
前から行こうと思っていたが、やっと行けた。今まで作品を目にする機会は多々あったが、どんな人だったかは知らなかった。作品が有名になったのは没後のことらしい。

作品を観ると、唸るものが多かった。
相田みつをの「素朴な作品」という感想を持たれる方が多いかもしれないが、その表現は緻密で計算されたものであるということを知れて、より感動が増した。
相田みつをは、自らの作品と向き合うなかで、理想と実際の作品のギャップに対し、自分の未熟さを感じていたこと。うまくいったときは、周りの支えあってこそと考えることで前に進めると考えたことが、この齢になると納得できる。
また、徹底した自己肯定観は、自分なりのベターを徹底して追究した結果によるもので、単なる優しさからのものではない。

以下、感動した作品。

いいことはおかげさま
わるいことは身から出たさび

やらなかった
やれなかった
どっちかな


(c)相田みつを Mitsuo Aida