とりビーな毎日

中年おやじの映画鑑賞メインの趣味の記録です

ヘレン・シャルフベック展 (東京藝術大学大学美術館)

2015-07-11 18:55:11 | 美術館
画家の作品に表れる人生の軌跡が見れ、興味深かった。
画家にとって、絵画を描くための技術・技法は重要だ。
が、なぜ描くか、何を描くかに個性が反映され、他の画家との差別化の要因になる。

シャルフベックにとって絵画は自分の心情やモデルとなる人物の本質を表現するものであった。
特に貧しいながらも懸命に生きる人を描くことに創作意欲が湧いたらしい。

若き日の自分の作品に対する「再解釈」であったり、晩年の自画像であったり、
自分自身に対してさえ、モチーフとして、客観的な目を持っていたことが、
見る人の心を捕える作品を残せた所以であったように感じた。

職人気質で生真面目、かつユーモアがありファッショナブルなところもある
まさにフィンランド人の国民性を体現する画家だった。

展覧会サイト:ヘレン・シャルフベック 魂のまなざし


「劇場版 進撃の巨人 後編 自由の翼」 (ねたばれ注意)

2015-07-08 02:22:00 | 映画
前編を観た勢いで、後編を鑑賞。
TVアニメで、ストーリーはわかっていたものの、大画面、大音響で観ると迫力がある。

本編の前に実写版の予告編が流れてたが、むしろそっちが早く観たかった。

残酷な現実を受け容れて戦える人間とそうでない人間を分けるものは何だろうか。
「何も捨てることができない人には、何も変えることはできない」というアルミンの台詞にヒントがあるが、
目的達成に向けての覚悟(無理筋を押し通すことでない)を持てるかどうかと思った。
そのことが、自分でさえも道具と見れる客観性であったり、既成概念に囚われない戦術につながっていくのだろう。

点数は、6点(10点満点)。

タイトル:劇場版 進撃の巨人 後編 自由の翼
製作年:2015年
製作国:日本
配給:ポニーキャニオン
監督:荒木哲郎
主演:梶裕貴
他出演者:石川由依、井上麻里奈、神谷浩史、小野大輔、朴璐美
上映時間:121分


「マッドマックス 怒りのデス・ロード」 (ねたばれ注意)

2015-07-04 23:46:42 | 映画
「理想郷は存在しない。今、生きている場所こそが自分の生きる場所だ。」ということがこの映画のメッセージだ。
夢や理想を持つことは大切だが、現実逃避をしてはいけない。
目標と現状のギャップを冷静に分析して、何をすべきかを考える必要がある。

しかし、この映画で斬新だったのが、戦争の最前線で、ロックを奏でるギタリストがいることだ。
単なるバイオレンス映画ではないスタイリッシュさを感じた。

点数は、7点(10点満点)。

タイトル:マッドマックス 怒りのデス・ロード
原題:MAD MAX: FURY ROAD
製作年:2015年
製作国:アメリカ
配給:ワーナー・ブラザース映画
監督:George Miller
主演:Tom Hardy、Charlize Theron
他出演者:Nicholas Hoult、Hugh Keays Byrne、Rosie Huntington-Whiteley、Riley Keough、Zoe Kravitz、Abbey Lee Kershaw、Courtney Eaton
上映時間:120分