昨日から出張だった。出張先は八代。この前の停電事故に関する報告だった。この前の事故は、書類のチェックミスが原因だったので、今回は客先から書類のチェックミスがないように、とくれぐれも注意を受けていた。要するに、我が社のチェック体制の是非を問われていたのだ。
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この技術報告書はこのような背景から絶対にミスは許されないという判断もあって、私が原案を作成し、担当のI君に報告させることにした。I君は汚名挽回を図るべく、自分なりに私の原稿を手直しして、勉強して報告に望んだのだった。
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そして昨日、報告書を提出して説明を始めた。2枚目までは順調だった。そして3枚目、あっと驚くことが。<o:p></o:p>
3枚目はベクトル図という技術的に難しいところで、理解を得やすいようにI君はわざわざベクトル図を色分けして修正していたのだった。 彼としては、お客様に満足していただけるように、I君なりの細やかな配慮をしていたのだ。ところが、I君の意に反してコピーしたエクセルの図面が文字化けしていたのだ。パソコンのCRTではきちんと写っているが、コピー機のフォントと適合しない場合は、文字が消えていたり、とんでもない場所に打ち出されることがあるが、今回はまさにそうだった。
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お客様が指摘していたのは、まさにこのようなことで、ちょっと目を通しておけば誰にでも分かるミスの撲滅だったのだ。要するに、ヒヤリハットの積み重ねが実事故につながるので、ヒヤリハットと同レベルの書類チェックを怠るな!ということなのだ。<o:p></o:p>
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私としても、前日に間違いないと確認していた報告書が、報告の段階となってすり替わっていたのだから、唖然としてしまった。お客様の失望したまなざしにいたたまれない思いだった。I君にしては良かれと思って前夜に差し替えたのだろうけど、完全に裏目に出てしまって、意気消沈の呈だったがしょうがない。ミスはミスだ。平謝りに謝った。<o:p></o:p>
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このような思いをしたのは、初めての経験だ。頭が真っ白と言うか、なぜ?と叫びたい思いだった。I君はそれなりにがんばったのだろうけど、やはり差し替えるときにコピーが正常にプリントされているかを確認しておかなければならなかった。常識的には、確認すると思うのだが、う~ん、どうしたのだろうか! 慌てものだけでは済まない問題であり、これからの対応をどうするか、考えさせられるところである。<o:p></o:p>
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報告書は昨晩、I君が修正した。そして今日、正式に提出して受理された。ただ、お客様の印象は悪くなったことは間違いなく、今後の工事に少なからず影響が出るだろう。I君と真剣にどうすればよいのか、考えなければならない。<o:p></o:p>