今日、図書館に行ったら、犬派・猫派で本を並べていました。私はうさぎ派です(笑)
私より1歳下のO君。ヨットのオーナーで、役職定年になってからは、地元のヨットクラブの世話役をしている。私に、いつでもヨットに乗せるから、と言ってくれてはいるが、過去2回とも天候に阻まれて、ヨット体験は延びている。そのO君が7月末で退職すると言ってきた。話を聞くと、昨年から退職の機会を伺っていたが、2度目の給与改定となるこの機会に、すっぱりと会社をやめることにしたという。
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私と同じで、会社がバブル崩壊のあおりを受けて不況になったわずか3年くらいの間に、手軽に人件費削減を当て込んでリストラされた人なのである。 だから、いまさら未曽有の好景気に我が身を投げ出して、精一杯働く、という意識にはなれないと思うが、それにしても60歳だ。まだまだ先は長い!
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実家が山林持ちで、かなりの不動産を引き継いでいるとはいえ、年金をメインとした生活であろうと思う。 生活設計はどう考えているのか尋ねたら、何とかなる!ということだった。ちょっと無責任な発言のようにも聞こえたが、それはO君特有のテレのようなもので、実際は奥さんとかなりの議論を交わしたらしい。娘二人も成人してそれぞれ独立して歩んでいるので、安心だ、とも言っていた。
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5年前にリストラされた時に、給料は安く専門技術は有効に使いたい、という会社の思惑で、リストラグループが結成され、私がそのグループのリーダー格としてまとめていた。 が、それもわずか3年で解散となった。 忙しくなったので、各員が生産活動に寄与せよ、ということらしい。
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O君の退職という連絡を聞いて、旧グループ員を招集して送別会を開くことにした。全員で5名。見事に各所に散らばっている。営業所で客先の最前線に居る者や、営業本部で方針を立てる者、生産現場で重役として采配を振るう者、そしてO君はパートさんを率いて生産に従事しているのだ。
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金曜日、3年ぶりにメンバー全員が集まって、飲んで騒いだ。 皆、O君の卒業を惜しんでいた。 研究職一途でわが社のデジタル技術を牽引してきたO君に、感謝の思いが溢れていた。それと同時に、近い将来の我が身を照らし合わせていたのだろうか。
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私も、九州各地から、皆が喜んで参集してくれたことが、実に嬉しかった。やはり、同じ体験を共有した仲間なのだ。これから、一人減り、二人減ると思われる。寂しいが仕方ないことなのだろうか。<o:p></o:p>
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それにしても、O君。 これからは生活の場が海上!という。 ヨットで各地を巡るという。 奥さん一人を置いてだ! 私には信じられないが、留守を預かる奥さんも偉い人だ。 O君の携帯に、時々どうしているか確認しなくては。
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