異常気象が続いているが、この異変は海にまで及んでいるようで、今年は海水温度が低く、アジが釣れないとハマさんから聞いていた。春になって海釣りのシーズンなのだが、キスやアジ釣りに行きたくとも行けないとぼやいていたのだ。
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そんななか、日曜日にハマさんが属している津屋崎ボートクラブ(TBC)でキス釣り大会が催された。キスがぼちぼち釣れ始めたとの情報を待ちかねての開催だ。梅雨前に恒例の釣り大会を開くのが習いなのだ。
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TBCの釣り大会は毎年春と秋に開催される。毎回20隻程度が参加するが、私は過去3回ハマさんのお供をしている。優勝はないもののそれなりに頑張ってきた。
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いつものように5時半にハマさんの車で津屋崎へ。晴れていたので暑くなりそうだと勝手に思い込んで長袖シャツ1枚で、「いざ、出陣」
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出航は7時だ。各艇がいっせいに海に乗り出す。空は快晴、風はやや強いが大したことは無く、絶好の釣り日和だと信じていた。ターゲットはキスなので、ポイントは砂地。いつものように水産高校の前当たりにボートを着けて早速仕掛けを投入して当たりを待つ。ところがこの頃から風が強くなると共に寒くなってきた。体温が風で冷やされてきたのだ。たっ君から風邪をうつされてタダでさえ体調は万全ではないのに更に冷やすと大変だ。おまけに当たりがない。例年ならすぐにキスの当たりがあるのに皆目引かない。
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やはりキスは数が少ないようだ。引かないし寒いしでがっくりしていると、ハマさんが見かねてか雨用のジャンパーを貸してくれた。さすがにハマさん、万全に準備をしていた。ジャンパーを着込んで落ち着いたので、釣りに専念したのだが、相変わらず魚影は薄く、時たま当たりがあるくらい。異常気象は海の中まで及んでいるようで、自然の有難味と漁師さんの苦労が私にも分かった。
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釣り大会は2時までに計量を終えるのだが、風がますます強くなり、波も高くなってきた事もあって、12時には浜に戻った。するともう殆どのボートが帰ってきていた。釣れないのと強風で早々と諦めていたらしい。
たっ君。9ケ月になりました。離乳食を食べて、「おいしい~」と芸を。
結局私の釣果は20センチのキスが1匹と10センチクラスが4匹と散々な成績だった。他艇も大して変わらず、キスの大物は21センチだった。
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会員の紹介を兼ねての表彰式があったが、キスの成績は大して変わらず、アジは1匹も釣れてなかったのだから異変も本格的だ。豊饒の海はいつ戻るのだろう。
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妻にケータイで「坊主」の連絡をした。夕食の惣菜を当てにしていたら後でお小言だから。
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