日曜日。前日の土曜日に引き続いて福岡は晴れ渡って絶好のウオーキング日和。早春の東峰村や瀬高の平家の里を巡るウオーキングなどが開催されていたのだが、私は残念ながら博多へ。博多駅前の日本棋院九州本部で春の法人囲碁大会に参加したのだ。
法人囲碁大会は春と秋に開催されており、昨春は見事に優勝、秋は準優勝とゲンが良い大会だ。チームは3人構成で大将が我が社の社長(8段の実力なのだが、規定で6段で登録)、副将が4段の私、三将が2段のA部長。このメンバーで毎回好成績を挙げている。何しろ大将が絶対のエースなのだから、私かA君のどちらかが勝てばチームは勝つ。
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大会は有段者のAクラスと級位者のBクラスに分かれており、私達のチームはAクラスだ。対戦相手もJR九州や九州電力、積水ハウスと何度も戦った顔見知り。一番の強敵は1回戦で当たったJR九州。前回は負けてしまった相手だったので、雪辱を期して気合をこめて対戦した。
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日頃、会社で昼休みに社長から教わっているので、ここ1年で実力をつけたと自負している私、1,2戦は割りと楽に勝って、あと1勝でチームも優勝というところまでこぎつけた。3戦目の前に支給されたお弁当を食べて、新たに気合を入れ直して午後の対戦が開始された。相手は九電OB.私と同等の実力だ。ところが慎重に打っていたはずの私だが、例によって闘争心がむらむらと持ち上がり、序盤でのっぴきならぬ戦いに。早々と勝ちたいとあせっていたのかもしれない。このため石が窮屈になってしまい、何と云うことかシチョウという初心者でも分かるような手を見落としてしまって、盤上の4分の1くらいの地を取られてしまった! これはもうアウト、必敗だから、投了しようかと思ったのだがまだ対戦は始まったばかり。時間が有り余っているので、打ち進めることにした。
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それからは負けを覚悟しているので手負いの猪と同じで、無理を覚悟で乱戦に持ち込んだ。互いに相手の大石を取ったり取られたり。戦いがたけなわの頃には両隣の我が仲間がともに勝ったのでチームの優勝が決まったのだが、私は一縷の望みを抱いて奮闘していた。相手は勝利は間違いないと思ってか、石が緩んでしまい私の追い込みが功を奏し、途中は私の逆転の局面もあったのだが、今度は敵も頑張り出して、互いに懸命、勝敗は不明のまま戦いが終わった。
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チームメイトの注視の中、地を数えると、なんと私の半目勝ち! 白番でコミ(ハンディ)が6目半だったのが幸いした。相手は当然憮然とした表情。負けるはずが無い序盤だったのに。勝負事は最後までやってみないと分からないと、私自身が驚いた対戦だった。
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その後、表彰式があったが我がチームが三連勝で優勝、社長と私が全勝、A部長も2勝1敗と全体で8勝1敗の堂々たる結果だった。私達は表彰状と優勝賞金、全勝賞などをGET。頑張った甲斐があったと思わずにんまり。良かった !
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意気揚々と帰宅したのだが、なぜか妻はお冠。 私の賞金を見てのことなのだが、せっかく博多に行ったのにと! どうも気配りが不足していたようだ。
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