ゆうしゃケン  小心翼翼・平々凡々

団塊世代の技術系サラリーマンだった。引退した今は妻と二人で平和な生活を願いつつ、趣味と独り言でストレス発散

遥かなる帰還

2012-02-17 16:23:22 | 平々凡々

 

ウナギの稚魚、シラスウナギが不漁だそうだ。ここ数年で漁獲量が10分の1にまで激減して、何と1キロ百万円の相場というからものすごい。宮崎・鹿児島の浜で網を得物に懸命にその稚魚を掬っている映像が紹介されているが、頑張っても一晩で10匹程度しか収穫できないというからその惨憺さが分かる。ウナギの生態はよく分かっておらず、遥かマリアナ諸島の深海で卵を産むと聴いたが、親ウナギが産卵場所までたどり着いていないのかも知れない。

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ウナギ大好き人間の妻、このニュースを聞いて「ウナギは超高級食材となって、将来は食べられなくなる。今のうちに味わっておかなくては!」と本気で心配している。 しばらく外食から離れていたこともあって、「じゃ、夕食はウナギだ」、と出かけることになった。ただ、食事だけでも味気なく、前々から見たいと思っていた「はやぶさ?遥かなる帰還」を観て、その帰りにウナギ屋に行くことになった。ウナギもハヤブサも気が遠くなるような遠いところから帰還するのだから、似たようなものだと勝手に合点したりして。

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さて、水曜日。午前中は久しぶりに出張の仕事が入っていたが、昼過ぎには無事に終わったので、懸案の映画+ウナギに出かけた。平日なので客は少ないだろうなと思っていたのだが、大あたり。500席くらいの劇場なのに、たったの10人くらい。まるで貸し切りだった。映画館といえば暖房がよく効いているのが常なのだが、この日は客が少ないためか、途中から寒くなって慌ててコートを羽織る始末。寒いためか、映画による感情なのかどうかは分からないが、途中からハーフタオルが手放せなくなった。

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夕刻の5時過ぎに映画は終わり、夕闇せまる歓楽街を通って鴎外通りの「田舎庵」へ。小倉で一番のウナギ屋だ。若いころは家族でウナギなんて贅沢で考えられなかったが、田舎庵はここ数年で確か3度目だ。それだけ、心もちにゆとりが出来たということだろうか。

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もうこれっきりで食べられないかもしれないという強迫観念に押されたのか、妻がコース料理でも良いよと珍しく余裕を見せるので、私はせいろ蒸しコースを、妻はかば焼きコースを注文した。

 

3枚目は妻のかば焼き。4枚目が私のせいろ蒸し。他の4品は同じでした。

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やはり平日のやや早い時間帯だったので、他のお客は少なく、ゆっくりとウナギを味わうことが出来た。久しぶりに味わう一番搾りや東北の冷酒(名前、忘れた!)も美味しくて、二人ともすっかりご機嫌さん。私も年と共にウナギの美味しさが分かるようになってきた。

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今週末はまた大寒波が到来とか。今も外は粉雪が舞っている。立春も過ぎて朝も早くなってきている感じはするが、それでもまだまだ春は遠い。何故か今年は春が待ち遠しい。<o:p></o:p>

 

コメント (20)
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