シネプレックス前の広場で。クリスマス商戦が始まりました
ジョン・ウー監督の「レッドクリフ」を見た。三国志でおなじみの赤壁の戦いを描いた大スペクタクル映画だ。珍しくも妻から観に行こうと言い出したのだが、私も大の歴史ファン、三国志はもう何度も繰り返して読んでいるので一も二も無く同意した。策略を凝らした大船団相手の火責め、手に汗握る活劇を期待して胸が躍った。
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そして日曜日の午後、シネプレックスでなぜか私が2人分のチケット代2000円を拠出した。昨晩、数独で負けてしまったのだった。 内心は悔しかったが、そこは大人、泣きたい思いをこらえて笑顔で支払ったのでした。(なぜか、最近は負けが込んでいる。飲んでするからだとは思っているが、シラフで負けると自信喪失になる!)
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館内は私たちと同じように熟年グループが目立った。やはり娯楽的だが重厚な作品と云うのが人気があるのだろうか。
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さて映画だが、無数といっても良いくらいの大勢の人々が繰り広げる戦闘シーンや殺戮シーンに圧倒されてしまった。 血しぶきなどは当たり前、串裂きなどのむごい場面が次から次へと繰り広げられ、音響効果とあいまって戦争の悲惨さ、怖さが骨身にしみるほどだった。とてもじゃないが私には戦争は出来ない・・・。
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この映画で特に感銘を受けたのが、孔明が作戦を立てた亀甲の陣。九官八掛の陣というらしいが、名前だけ知っていてどんな陣形なのか分からなかったのだ。敵を誘い込んで縦横に隊形を変化させて翻弄する。あまりにも見事な采配に感嘆したのでした。なるほど、こんな戦形だったのか! しかし敵も然る者! 円環の陣で対応する・・・が、それも合点承知の介、ロープで円環をくるりと廻しとって落着。ゲーム感覚の戦術もあってRPG大好きの私には堪えられない用兵の妙でした。
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2時間半という上映時間もあっという間に過ぎてしまった。それほど、集中していたのだろう。第2部の赤壁の戦いが待ち遠しい。小説では確か大風を起こして船をつなぎ合わせる連艦の術?を仕掛けたはずだが、さあどうなることだろう。
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ただ、欲を言えばもう少し心理描写が欲しかった。男たちの戦いの中で、なぜ曹操が絶世の美女に執着したのか、どうも良く分からない。もちろん原作には出てこない美女の話だから、単に付け加えただけで終わっている。戦争の影に美女あり、一個の男性も女性の美にはかなわない・・・これをサブテーマとするのならば、それなりの表現が欲しい。(第2部でこのところが強調されるのかもしれない。期待するとしよう)
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