花と徒然なるままに

四季の移り変わりは植物が一番感じさせてくれます、
少しでもそれに触れられたらと思っています。

似た花達、ムラサキシキブとコムラサキ、ヒペリカムの仲間。

2023-07-03 | 花の写真
庭のムラサキシキブが草藪に紛れて花を付け始めていました。
散歩中のものと合わせて似た花同士として投稿しておきます。

ムラサキシキブは秋に紫色の実をたくさん付けて存在感が増す。
ムラサキシキブ(紫式部 )
シソ科ムラサキシキブ属 落葉低木 花期:6月~7月  果実:9月~10月
花はとても小さく、粒のようにポツリと咲いているので、
見つけることが難しいといわれています。 
紫色のつやのある実をたくさん付けるのが魅力的な植物です。
実の大きさは3〜4mmほどのサイズで、鳥達も好んで食べるおいしい実といわれています。
名の由来は、紫色に熟す実を、平安時代の女性作家である紫式部に例えたというのが通説です、
この名が付けられたのはもともと「ムラサキシキミ」と呼ばれていたためと思われる。
「シキミ」とは重る実=実がたくさんなるという意味。  


コムラサキ(小紫)   別名:コムラサキシキブ
クマツヅラ科ムラサキシキブ属、落葉低木、花期:6月~7月、
根元に近い方から順次開花し 先端に咲き向かう。 それを追うように実をつけていく。
コムラサキは葉と実の茎から出る位置が2~3ミリ離れています。
 

ムラサキシキブとの違いは、私は、おまかにこれらで判断している。
ムラサキシキブは、*実の付き方がまばらである。**花や実が葉柄の付け根についている。
コムラサキは、**花や実が葉柄の付け根からほんの少し離れてついている
樹高の違いも書いてあるが、我が家のは樹高が低いがムラサキシキブです、
これは葉の鋸歯で判断しています。
ムラサキシキブは全葉に鋸歯がありますが、コムラサキは上半分にしかありません。

<ヒペリカムの仲間>
ヒペリカム・ヒドコート  別名:タイリンキンシバイ
オトギリソウ科オトギリソウ属、常緑低木、花期:6月~7月、
キンシバイの園芸品種で「大輪金糸梅」の名前でも流通しています。
枝先に、一つないし複数個が集散花序を形成して咲く。花は必ずしも斜め下を向いてしまわず、
横ないし上方をも向いて咲く。花径7~8cmで、キンシバイよりも一回り大きい。
葉はほぼ十字対生についている。

キンシバイ(金糸梅 )は、中国原産の半常緑小低木で、葉は対生で雄蕊の長さは短い。
下垂性で、花弁はオシベと長さがあまり変わらず、あまり大きく開かない。 

ビョウヤナギ(美容柳、未央柳)
オトギリソウ科オトギリソウ(ヒペリカム)属、半落葉低木、中国原産、花期:6-7月、
枝が垂れ下がり葉が柳に似ていることから柳の名が付いています。
横に広がり優しく華やかな雰囲気になります。
樹高1m。葉は淡緑色で葉柄はなく全縁で無毛、幅2cm、長さ8cm。
十字対生で対生に付いた次の葉が90度ずれて付き上から見たら十字に見えます。
花柄は2~3cm、花径5cm、黄色い5枚の花弁が離れて付き平開します。
花柱は雄しべより長く先端が5裂します。多数の雄しべはカールして花冠より大きくはみ出します。

似た西洋キンシバイ(ヒペリカム・カリキナム)は、南東ヨーロッパ、南西アジア原産の常緑低木。

ヒピリカム・アンドロサエマエ(コボウズオトギリ)
オトギリソウ科 常緑~半落葉低木、中央アジア~地中海沿岸原産、花期:5月~7月、実:10月~11月、
花はやや小ぶりで雄しべが長いが花弁と同程度の長さです。
花は小さく茎頂部に赤い実を沢山つける。花より実を楽しむ品種。

夏の暑さが続いています、体力、気力も低下気味です。
暑中お見舞いにはまだ時期的には早いですが、散歩中にヤマジノホトトギスを見ました
草花の真夏を感じているのでしょうか、ご自愛ください。
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