花と徒然なるままに

四季の移り変わりは植物が一番感じさせてくれます、
少しでもそれに触れられたらと思っています。

イネ科の花達、イネ、ケチヂミザサ、メヒシバ、キンノエノコロ、ジュズダマ、他

2019-09-13 | 花の写真
昨年秋に”イネ科の植物”として、エノコログサやメヒシバ、オギ、ススキ等を
アップしましたが、
今回は更にそのイネ科の花として見ていきたい。
その前に、植物に花が咲かないのは、胞子植物のコケ、シダ類と思っています。
しかしイネ科の花では、花穂とは言っているが、普通に知ってる雄しべ、
雌しべや花びらと萼を持つ花は想像した事がありませんでした。
本当はどうなんでしょうか?  イネ科の植物は被子植物。
被子植物とは、将来「種子」になる「胚珠」が「子房」に被って隠れている植物。
胚珠(はいしゅ)が見えるのは裸子植物。
又、不得手なマクロ撮影の世界が待っていそうです。
私の写真では上手く伝えられるそうもないので他の人写真を参考にして下さい。

 ▼イネ(稲)  イネ科イネ属、
日本で多く栽培されているのは、ジャポニカ種、世界ではインデカ種が多く栽培。

イネの花は風媒花で自己受粉です。
(虫媒花のように受粉は虫に頼らないのでそんなに花が目立つ必要がないですね)
穂の先端からイネの花が咲き始める。イネは天気の良い日の午前中に花を咲かせる。
 (花が咲いているのは2時間程度だそうです8月)
外側の穎(えい:もみがらになるところ)が開いて6本の雄しべが伸びる 、
葯(やく)の下に穴があき,花粉が飛び散る 、
花粉が穎の中に隠れている雌しべの柱頭に付着して受粉。(8/21撮影)
柱頭とは、雌しべの先端の部分、粘液を分泌して花粉を受ける。
▲もちろん今頃は花は無く花穂はたわわに実っています。

 ▼ケチミザサ(別名:チミザサ) イネ科チヂミザサ属、多年草、
葉鞘や葉に毛が多く、基部の膨れた長毛が混ざる。
毛の多いものをチヂミザサ、少ないものをコチヂミザサと分けているようです。
花序(穂)は多くの 小穂 からなります。
* 小穂(ショウスイ)・・・チヂミザサは2つの 小花(ショウカ)で成り立ちます。(白いブラシみたいな部分)
芒(ノギ)・・・紫色~赤色の針のような毛のこと。
 頴に付属している。


 ▼メヒシバ  イネ科メヒバシバ属、1年草、
花序は、茎の先に2~8本の枝を広げ、3mm程の小穂は披針形で先は尖る。
花は、約3mm、赤いブラシのようなものが柱頭で雄しべの葯は茶色です。

  ▼キンノエノコロ  イネ科エノコログサ属、
エノコログサには、アキエノコログサ、キンエノコロ等がありそれぞれに違いがあります。
淡い黄褐色の雄しべの葯と雌しべの柱頭(紫色ぽいブラシみたいな部分)
アップ写真です

 ▼シマスズメノヒエ      イネ科スズメノヒエ属、多年草、南米原産、
茎の先に長さ5~10cmの枝を5~10本つけ、長さ3~3.5mmで縁に白い毛の小穂を片側に2列付け、
卵形で先が尖ります。
第1包穎(一番外側)は退化し、第2包穎は花軸側にあり縁に長毛が多く出ています。
第1小花は不完全で第2小花のみ結実します。葯は黒褐色、柱頭は暗紫色で目立ちます。
柱頭とは、植物の雌蕊の先端の部分にある花粉を受け取ることに特殊化した器官)


 ▼ジュズダマ  イネ科ジュズダマ属、雌雄同株、
葉の腋から多数の花穂を立てる。長さ9~10mmのかたくてつやのある壺(苞鞘ほうしょう)の中に雌性小穂があり、その先に2~3個の雄性小穂が垂れ下がる。黄色の雄しべの葯が印象的です。

他にもありますが同じようなので、イネ科の花は花びらや萼などがなくても、
柱頭と雄しべの葯が重要な役割を果たし目立っているようですね。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


最新の画像もっと見る

コメントを投稿