farm note 農便り

農業をしながら生活を楽しくをモットーに

宮講

2010-01-09 22:13:50 | Weblog
夜9時にやっと宮講の行事が終りました。午後1時から準備、6時から講が始まりました。 わが組の役目を終えました。
同じ氏神を祀る村の伝統行事で、お神酒、お洗米を頂く、宗教的儀式後、般若心経を唱え、その後会食です。
本日のお客様は5名、組の当番7名を加えた12余名です。
お料理は仕出しを取り、なます、汁物、チラシ寿司を作りもてなしました。
チラシ寿司の中身は、やはり丹後なので、かまぼこ、ちくわなども入り、ローカルな感じです。
和やかに話も出来、長老の方は若い方々に色々教えられて、村のしきたりを伝授されていたのが印象的でした。私も知らない事が多く、たまに寄って話すのもいいものです。農閑期はこんな場が大切です。小字、21軒はまとまり、団結があまりないらしく、事を決めるのが大変な様子です。他の字は軒数が少ないので、まとまりがよく家族のように収まっているらしいです。
昔は各家を回って、宮講が行われていたようですが、今は小字の集会所。大変楽になったと思います。昔は当番の家で行われ、お料理も手作り、お酒が入ると、喧嘩になり大変だったそうです。着物の袖が取れるような、お茶碗を割る、お酒はこぼすなど、大荒れだったようです。母がこぼしていました。その点、今の若い方は穏やかでおとなしい様です。これはまた本音が出ないからそうなのかもしれません。
役が終ってやれやれで、皆さんが機嫌よく帰られたのは幸いな事でした。
次は年度末総会が11日、朝8時からで、次から次と農閑期なんていっておれない忙しさ。村のお付き合いはなかなかです。
私もだいぶ田舎化して来ました。いや元にもどりつつあります。
馴染んでいくのは楽なのですが、楽ばかりではちょっとと思っています。

新しい中にも古いものは大切に守って行かねば感じています。世界が広くなるほど、足元のいい、古いものは守っていかねばと思います。
例えば、人が亡くなると、その家のものが鐘を叩いて、村を歩き、死を知らせる伝統があったそうですが、今はすっかりそれは姿を消しています。またその鐘が何処に保管されているのかも不明です。若い人に語りつないでおられた方はこのことも皆に教えておられました。大人の責任です。段々無責任になっている時に、久しぶりにいい光景に出会いました。このことは再度しっかり聴いて、書いておきたいと思っています。
久しぶりのいい宮講でした。

クリスチャンの方はこれをぶどう酒とパンで行うイニシエイションでされていたと思い出しました。昔のアメリカにいた頃、遭遇し、それには加われなかった20代の私がいました。
宗教が違っても人間って同じような事をしているのだと思いました。おもしろい私の発見です。文化の違いですね。
コメント (2)
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