☆どんな反応を見せるのか
むぎの死から三か月余り、涼しい陽気も手伝ってかシェラがどんどん元気になっている。むぎがいたときは、見張りはむぎに任せて気が抜けていたのに、このところ、顔つきまで変わってきた。
そんなシェラと水入らずで過ごす最後の週末が終わった。今度の土曜日からは、新しいコーギーがわが家にやってくる。シェラの反応にぼくも家人も興味津々であり、また、不安も皆無ではない。
むぎがきた当初の一週間ほどのシェラの戸惑いは尋常でなかったものの、吹っ切れたあとの母イヌとしての役割は目を見張るものがあった。ほんとうの母イヌでもここまでやるだろうかと思うほど、最後まで母イヌ役をまっとうした。
それだけに、むぎの死後、近所に散歩に出るとあたりのにおいを嗅ぐ行動が激しくなったのは、シェラなりにむぎを探しているのではないかと思いたくなる。
☆シェラの母性本能に期待する
それはともかく、シェラの母性本能が健在であれば、むぎのときのような新しいパピィを拒否したり、ショックを受けたりはないだろうと期待している。
問題は17歳に届こうとする年齢である。身体の自由だってだいぶ制約がある。彼女のメンタリティがどのように影響するか、やっぱり注意深く見守ってやらなくてはならない。
先週末と今週末、二度も三連休があって、シェラはぼくたちの愛情を久々に独占して過ごした。そこへ新しい子が割り込んできたら、少しは打撃を受けるのではないかとぼくは気にしている。
新しい子がきたら、ぼくはいままで以上にシェラと遊んでやろうと思っている。いつも自分にぼくの目が向いていると安心させてやりたい。
いまも、シェラに顔を近づけていくと、ぼくの顔を舐めてくれる。疲れていたり眠かったりの機嫌の悪いときは、嫌がって低く唸ることがあるけど、決して牙を剥いたりしない。たとえ、唸ってもさらに顔を寄せると、ペロリとぼくの鼻くらいは舐めてくれる。
☆いつもシェラを見ていよう
涼しくなった今日、連休最後の日を横浜のセンター北にあるシェラの大好きなカフェへ出かけた。駐車場からカフェまで、シェラは脇目もふらずに歩いた。このお店でくれるわんこ用の大きなお菓子が目当てである。
シェラと水入らずでここへくるのは最後だろう。ぼくたちにしてみると、ここにいるべきむぎがいない寂しさを、まもなくやってくる新しい子で補おうとしているのである。そんなことを漠然と思ってシェラを眺めていた。
当分はパピィを抱いて連れてくることになるが、新しい子にばかり目がいってシェラの微妙な反応を見落とさないようにくれぐれも気をつけようと思っている。