愛する犬と暮らす

この子たちに出逢えてよかった。

身勝手なのはどちらだろうか

2011-09-27 12:52:58 | シェラの日々

☆久々の対面
 週明けから信じられないほどの涼しさである。昨日の朝は珍しくシェラがぼくのベッドの脇にきて寝ていた。イビキのすごさに早々と目が覚めてしまった。
 シェラが寝ていたのはむぎがいつも朝まで寝ていた場所だけど、ただの偶然だろう。ついついむぎを思い出してしまったけど……。

 散歩に出ると涼しさのおかげでシェラは元気いっぱいである。まだ元気だった半年前と同じくらいの距離……最近だと三倍ほどの距離を歩いて余裕を見せている。
 涼しさよりもっと信じられないのが昨朝のむぎネコの出現だった。とんでもない方角のエリアでニャンニャンと激しく鳴きながら追ってきたのである。

 久しぶりの対面だった。朝も夕方も夜中も長い間出てきていなかったので、どうしたのかと心配していた。家人があちこち聞いてまわり、数日前、近所の家のご主人から元気でいるとは教わっていたが、姿を見ないとやはり気になってならなかった。それがようやく確認できたのである。

☆わんこならなんでもよかった
 走って追いかけてきたむぎネコであったが、シェラの散歩がUターンする花壇の辺りで、三匹のわんこが鉢合わせになった。駐車場でシェラの様子を見守っていたむぎネコはたちまち向かいの花壇の中に走り込み、気配を消した。
 わんこ大好きなネコだけに、さて次にどうするのかとぼくは興味津々でむぎネコの動きを見ていた。三方のバラバラの方角へと散っていく三匹のわんこを前にむぎネコは明らかに迷っていた。


 当然、ぼくたちのあとをついてくるだろうと思っていた。ぼくたちに気づいて追いかけてきたのだから。「もう戻るぜ」とばかり、ぼくは舌を鳴らして呼んだ。だが、むぎネコは動かない。キョロキョロしたままである。
 いやがるシエラを引っ張って数メートル戻り、もう一度舌を鳴らして呼んでみた。その刹那、花壇の中から飛び出すとぼくらと反対のほうへいく別のわんこを追いかけていってしまった。振り向きもせずにだ。

 ネコの気ままさにぼくは苦笑せざるをえなかった。だからといってイヌの実直さのほうが好ましいというつもりはない。
 このネコを通してむぎを見ようとしていたぼくたちであったが、しばらく姿を見ない間にぼくたちのほうだってむぎの代わりを新たに手当てしている。
 そう、人間だって身勝手である。

 せめてもの釈明は、むぎネコが気になっている他家の奥さんから請われて家人がケータイの番号を交換し、ファンクラブのネットワークを広げていることだろうか。

 週末にはコーギーのパピィがやってくることだし、そんなやこんなで、身勝手な飼主のみならずむぎネコからも振りまわされてしまうシェラの負担をなるべく増やさないにようにくれぐれも気をつけたい。