クラブマネジャー星です。
先日、魚沼市委託事業若返りトレーニング教室の参加者の中で親睦会(兼忘年会)が開かれて盛会でした。
参加者ひとりひとりが今年の前向きな反省と来年に向けての抱負を語りました。今年から入った60代の新入生、85歳の中堅選手、75歳のベテラン10年選手までさまざまな年代、経験年数の参加者が自分の近況などを仲間に披露し、交流を深めた様子です。
この教室を指導する私、この会の時は一切口を開くタイミングはありません。それくらいみなさんがそれぞれの思いを熱く語るのです(笑)
印象に残ったエピソードを紹介します。
この男性(なんと85歳)は教室に参加して3年目、体力がついた実感は意外なことでした。
体力がついたなあと感じることって、私はなかなか難しいと実は思っています。とくに80代は日々動くのが面倒になり、坂道を落ちていくように体力がおちる感覚だとさえ聞いたことあります。それがこの男性は明らかに体力がついていいことがあったというわけです。
どんないいことかというと将棋大会で優勝したとのことでした。
将棋の話?トレーニング教室の効果とは直接関係ないのでは?という他の参加者の多少の疑惑の声もありましたが雄弁でした。明らかに、確かに、将棋を指すとき集中力が長続きするというのです。これはトレーニング教室で体操をし、筋トレをし、エアロバイクで有酸素運動をしたおかげだと。この3年、この運動が日常の習慣になっています。長年続けているので将棋の勝ち方というのが自分のなかで決まっているらしく、長期戦になるとその「型」にもちこめないという場合があったのが、先日の大会は一日7戦して5勝、すべて短時間で勝利できたというのです。体力がつくとはこういうことかと実感したとおっしゃっていました。これをきくと85歳でも体力がついたという実感があり、また本当に体力はいくつになっても上がるものだという証明だと思います。ここ数年どうしても勝てないライバル(もちろん若い相手だそうです笑)には負けてしまったようですが、勘と集中力が冴えていい勝負ができたそうです。その話をするときの表情は少年のようにいきいきと輝いていらっしゃいました。
また来年勝てるようにがんばる
と来年の抱負の言葉が力強く、耳に残っています。体力がつくというのはいろいろな物差しで、比べないと実感できるものではないと思います。この方は日常的に「将棋を指す」という物差しがあったことが大きいと思います。体力を上げるのに年齢は関係ありません。85歳で優勝し、86歳で連続優勝。そんなイメージがわいているのかもしてません。
このような高齢者がひとりでも増えるようにがんばっていきたいと思います。