昨日、富山出張だったマネージャーの高木です。
富山と言っても2つ先の小杉というところです。急行から各駅に乗り換える30数分、駅の外に出てみました。すっかり様変わりの駅前、唯一記憶にあったのが富山地鉄駅。学生時代、大きなリュックとスキーを担いで夏の立山にこもったときのことを懐かしく思い出しました。
富山から乗った車両が驚きでした。とびきり大きな対面シート、どでかい窓、とびきり小さな上下開閉の連続窓を背にしたシート、トラロープが結び付けられた折りたたみ開閉つき段差付きドアー、両側に収納棚がありすごく高い天井、窓のパッキンはポロポロ落ちるほどひび割れて真っ黒く劣化しています。
生まれて始めてみるとてもアンバランスな車内です。後で知りました。マニア垂涎の的、食パン顔の「419系車両」でした。人が乗っているので写真を撮るのははばかられましたが419系で検索すると沢山出てきます。
東海道線で運行していた寝台車を、昭和57年に通勤用に無理やり改造した超のつく変り種車両です。マニアはそれだけのために入念にダイヤを調べて乗りに来るレア車両、偶然とは言えラッキーな思いをしました。皆さんも機会があったら是非どうぞ、感動すること請け合いです。
今回の目的は日本体育協会の「北信越ブロッククラブ育成推進協議会」出席のためでした。石川、富山、長野、新潟の育成リーダーの立場の皆さんが一堂に会しました。
会議まで1時間半ほど時間があったので、ネットで調べておいた海老天入りラーメンの店を訪ねました。何の変哲もない住宅街の中、どこかの番組「きたなシュラン」に出れそうな店で、お昼過ぎと言うのに客は私一人。頼んで少し不安を感じる暇もないほど早くラーメンは出てきました。
つゆを一口すすり「んッ!あまい」「どこかで味わったぞ」そうです、ここは手打ちの蕎麦、うどん屋さん。蕎麦だれベースのラーメンです。だしもしっかり蕎麦だし味がします。でもこれは和風ラーメンとはちがいます。
珍しいと言えば珍しい。違うと言えば違う。新しい味と言えば新しい味。ミスマッチのきわみと言えばミスマッチのきわみ。そんな中でひときわミスマッチな海老天が”ほくそ笑んで”いるようでした。
間違いなく言えるのは、奥から現れてお店の中で絶えずつぶやき続けていた「ツイッターばあさん」と、私の後、何故か裏口から現れた「小太りばら肉おばさん」と、銀行員風バイクでこれまた裏口の「勤務中規定違反ぼうや」と、何故か扇子片手にカンカン帽の「大正ロマン風爺さん」達に、決まって「ああちいねえ」「ああちいねえ」と言い続けた青服で痩せて熱くなさそうな浅黒い顔をした主人と、超ふくよかで絶え間なく汗を流し続けながら調理するおかみさんの、3人のおとぼけきたなシュランの感動的な働きぶりでした。
俺ってなんでいつもこう言う所に招き寄せられるんだろう。不思議です。
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