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心拍トレーニングの効果

2021-01-22 09:44:12 | Weblog

健康運動指導士 星です。

魚沼地方の冬は全てが雪に埋もれてしまい、車での移動も大変です。

屋外はもちろん、体育施設に行くのもひと苦労なので、運動するモチベーションがなかなか上がりません。

そんな中、運動習慣を身につけた結果、劇的な変化を遂げた男性を紹介します。

 

その男性は60代です。

 

その年代にありがちな高血圧持ちで、血液検査の値もよくないというので一念発起し、ランニング教室に申し込んでこられました。

そのランニング教室でご自身が思うように全く走れないことにびっくりしたそうです。

指導する私も、ランニング教室で全体指導する傍らで、個別指導を敢行し、最初はウォーキングをしていただきました。

とにかく目的は脂肪燃焼と血圧降下なので、歩くことをやってみるというので地道にやりました。

 

9月8日の第1回目のランニング塾。

指導者の真ん前に立ち、走るためのエクササイズを真似るのに必死なその男性(Oさんとします)は、運動が久しぶりなので、みんなの動きについていけません。ちょっぴりお腹周りも大きく、いろいろな動きが全て重そうでした。

登山は趣味でしていたようですが、走るということは全くの初心者で、よくこくぞここに申し込んでいただいたなあという印象です笑

 

 

ランニング塾で伝えているのは基本的に3つです。

①正しいランニングのやり方を知ろう

②目標を明確にし、そのために計画を立てよう

③身につけるもの(主にシューズ)は正しく選ぼう

以上はコンセプトを変えずにもう8年間変わらず伝え続けているものです。

5年、6年と継続していただいているランナーもいらっしゃいます。

 

この3つの要点を初心者のOさんは理解するまで、根気よく私に質問してくれました。

特に①でランニングを知り、走るためのフォームを身につけるためのエクササイズやランニングドリルを粘り強く取り組みました。

個別指導では自分の正しいランニングフォームを探すというよりは、走るという動作がこうなっているんだと理解できたこと、これがよかったとおっしゃてくれて、学ぶのが好きなんだなあという印象が残りました。

他のランナーとは全く違う視点での質問だったので、よく覚えています。

ウォーキングをしながら走るということが効果的だというところに気づいた様子でした。(インターバルトレーニングというようなものです)

その時に心拍数をしっかり上げることを身をもって理解したことが大きかったです。

そのうちに5分くらいのジョギングを入れていけるようになり、心拍数を適切に上げるという「自分の技術」がついていきました。

計画もすごくよく考えてあり、これはうまくいくだろうな、というプランニングと実行力でこちらが勉強になるほどのものでした。

私はプランニングは自発的にやってもらうように誘導します。

それが一番しっくりいくと思っています。

 

そうして毎回確実に何かを得て、このランニング塾は終了しました。

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そして年明けに、私たちの運動教室にOさんは姿を現しました。なんと10㎏減量したそうです!

会ったとたんに毎日2回の血圧測定、体重管理、活動量(歩数)の可視化の内容を教えてくれました。

ランニング塾でやったドリルもよく覚えていて、実践しているそうです。

ちょっと意地悪な質問をしました。

「Oさん、なんでそこまで真剣にできたのですか?ちょっと10㎏は落としすぎではないですか?」

「いやいや、星さん、10㎏減らしたかったわけじゃないんだ。毎日ちょっと走って、ハアハアして歩いて、汗びっしょりになることがこんなに気持ちいいなんて知ってしまったんだよ。そしてね、医者に驚かれてね、もう薬がどんどん減るんだ。心拍を上げれば、コレステロールもコントロールできるってホントだね。教えてもらったことしか、やってないんだけど、おれもびっくりだ。」

「それならよかったです。おれはそこまで教えたわけではないので、Oさんの正しい行動のご褒美ですよ。おれも嬉しいです。」

「いやいや、おれは体が軽いと何でもできる気がしてね。明日はバックカントリースキーに行くんだ。道具は揃えてあったけど、行く自信がなかった。」

「アクティブですね~。おれも見習います。」

「あはは、健康生活かどうかはわからんけど、楽しいのはやめないよ。体が動くは幸せだ。」

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やはり減量は心拍トレーニングの要領がわかっていたほうが成功しますね。そこ秘訣です。

ここでは書きませんが、食事もできる範囲で気にしていて、塩分摂取は相当減ったと教えてくれました。

 

シューズはNIKEで、運動するときの格好はキャップにパーカーになった60代のOさん。マスク姿も清潔感ただよいます。

人生は楽しんだもの勝ち。

それにはやりたいことをやる体力と少しばかりの知識が必要なんだと感じます。

 

 


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