気まぐれロンリー 人生リボーン!

旅好き酒好きオヤジのロンリーライフ。
風に吹かれて何処をさすらう。
明日はいずこの草枕。

万引き家族

2018-06-10 14:32:12 | 日記

万引き家族」を見に行った。

日曜日の午前九時半。

客の入りはまずまず。

いつもは平日しか行かないから、日曜日だからなのかカンヌのパルムドールだからなのかは分からないが、大人の映画に客が入るのは良いことだ。

 

棄てられた人々が、一つの家族として暮らす物語。

彼らをつなぐのは「万引き」。

 

舞台は東京の下町

年金暮らしのおばあさんが住む小さな家に集まった5人。

その暮らしぶりは、まるで戦後の長屋。

現在のTOKYOに、あんな暮らしがあるのかと世界は驚いたに違いない。

 

でもあるのだ。

ネグレクトで傷ついた子供は、つい先日のニュースそのものだ。

ラストシーンに描かれた現実の非情さ

誰もが「ゆり」「じゅり」「りん」と三つの名前を持つ少女の幸せを願ったと思うが、是枝裕和はそんな甘いハッピーエンドは用意しない。

少女の瞳に映った東京と未来に暗澹たる気持ちになった。

 

昨日はテレビで「海街diary」を見て、今日は「万引き家族」。

「海街diary」には桜のトンネルを広瀬すずが自転車で通り抜ける美しいシーンがあるが、実は二人乗り

テレビドラマでは絶対できないシーン。

今の時代、法令違反には容赦ない批判の礫が飛んでくる。

 

「万引き家族」も万引きを子供にやらせるという設定にPTAがいちゃもんつけなければいいが・・・。

 

スペクタクルな映画やCGだらけの映画を見慣れた人には退屈かもしれないが、最近のカンヌパルムドールにしては見やすく分かりやすい。

コメント
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