世界中が敵に回って二進も三進も行かなくなった。
進退ここに極まれり。
後任人事が難航したのかもしれないが、すったもんだの時間は全く無駄だった。
森喜朗はお得意の長口舌で面白おかしく場を盛り上げようとしたのだろうが、結果、自分の得意技で自らの地位を失うことになった。
女性は話が長いという話を40分もしていたというから笑うしかない。
口が立つ人間ほど、口が滑りすぎて失敗する。
よくあることだ。
森喜朗と言う人が東京オリンピックにどれほど必要不可欠な存在かは知らないが、際立つのは組織委員会の体たらく。
泣いて縋り付いて慰留したなどいう話が実しやかに報じられているがなんと前時代的な。
誰かが浪花節とこき下ろしていた。
思い出したのは加藤の乱。
谷垣某らが必死に止める姿が重なった。
いみじくも加藤の乱は森喜朗政権の不信任に絡んでのこと。
何の因果か。
森喜朗はオリンピックから去るが、森喜朗的思考は根強く残る。
何しろ国土の70%は森林なのだ。
先鋭的なジェンダー論には懐疑的だし、男らしさ、女らしさとなど、この「らしさ」に昔ながらの価値観を持ち続けることを、多様化のひと言で断罪するのも好きではない。
男女は平等であると思うし、差別する気もさらさらないが、一方で男と女の違いは歴然としてあるとも思う。
差別と区別は紙一重。
難しい問題です。
これ以上深入りすると危険水域。
そこは弁えている。