肘折温泉 丸屋は、外観は湯治宿の面影を残しながら内部はモダンな感じに改装されており、非常に心地よくすごすことができます。
こちらが帳場です。
帳場の横にある談話室。
玄関脇には和傘が並んでおり、雰囲気があります。
部屋の中はこんな感じ。ベッドはシモンズ社製です。
こちらは流し場。
部屋の窓から見えるのは、共同浴場の上の湯です。
お風呂は男女別に1所ずつ片方は露天付き、19時で入れ替えとなります。風呂場はかなり小さめで、洗い場は三箇所、浴槽も大きくありません。宿のキャパに対しては少し小さい感じです。このほかに空いていれば自由に使える貸切風呂が一箇所あります。
ここのお湯の特徴は、元湯治場だけあって非常に疲れが取れる感じがします。さらに、湯上りがさらっとした感じで、夏場の暑い時期ですがとても快適です。
次は夕食です。
食事は、山の物と地の物にこだわったメニューです。間違えても地元産の冷凍マグロは出てきません。
ここはお品書きは出さない主義なので、記憶を頼りに紹介してみます。
山菜、きのこ、野菜の漬物の小鉢類。きのこの味付けはにんにくでした。
鮎の塩焼き。
地元産の豚のしゃぶしゃぶ。薬味はにんにくでした。
なすの煮物。
キャベツのスープ。またもやにんにく味です。
夏野菜のてんぷら。揚げたてでしつこくはありません。
最後にご飯物はとろろがついてきます。
デザートは尾花沢のスイカと小豆の煮物。
食事は、単調になりがちな山の素材をうまく使っていると思います。ただ、あまりにもにんにくが多用されているのがちょっと気になりました。にんにくはちょっとならよいですが多すぎると飽きてきます。
まあ、このボリュームでは満足しない客もいそうなので、そのような客のために少しこってりした感じを出しているのかもしれませんが、その辺は苦労しているのかもしれません。
丸屋に宿泊して感じることは、非常に良く眠れ、疲れが取れること。これは、温泉とかベッドの効果ばかりではなく、木造建築の心地よさなのだと思います。前回宿泊したときも同じことを感じましたので、間違いないと思います。
壁も壁紙ではなく、部屋は基本的に天然素材でできていることの効果なのだと思います。部屋の中の人工素材は、電化製品以外にはエアコン、サッシくらいしかありません。
ひとつだけ希望があるとすれば、部屋は禁煙にしてもらいたいと思います。いくら換気消臭に気を使っても、前泊が喫煙者だった場合、けっこうきついものがあるので。
少し気になる点はありますが、この宿が居心地の良い宿であることは間違いありません。今度はぜひ冬に来てみたいと思います。
(2日目に続く)