本日の宿泊は、湯田川温泉の九兵衛旅館です。
途中、余目のいつもお世話になっている酒屋に寄り、日本酒とジャムを購入しました。
日本酒は「楯野川 渓流」と「奥羽自慢 特別純米」です。
奥羽自慢は鶴岡の旧櫛引町の蔵元ですが、数年前に後継者がいない等の理由で廃業も考えたそうですが、昨年から楯の川酒造の支援で再開しました。
昨年購入して飲んで見ましたが、仲間内でも非常に評判が良かったので、再度購入してみました。
ジャムは庄内町のはらぺこファーム製です。
九兵衛旅館に宿泊するのは3回目、ここは約1ヶ月で食事のメニューが変りますが、前2回はいずれも8月、今回は違うメニューなので楽しみです。
この辺は温泉猫も多いです。
温泉は無味無臭の透明なお湯ですが、肌がすべすべになります。
さて、九兵衛旅館の10月の夕食です。
前菜 「鶏の松風」と「丸十(サツマイモ)の蜜煮」。添えられているのはマコモダケ。キノコでも竹でもなく、イネの仲間で、しゃきしゃきした食感が特徴です。
同じく前菜の「もって菊と原木なめこの柚子胡椒風味」。山形らしい一品です。
同じく前菜「蟹ごま酢」。この旅館のソース系の味付けは絶品ですが、このごま酢も非常に美味しいです。
だだちゃ豆の和風ムース。甘いムースの上にしょっぱい餡がかかっていますが、おかしな感じはありません。だだちゃ豆のふところの深さを感じる一品です。
庄内魚お造り。鯛、サワラ、生蛸、白魚。どれも美味しいですが、サワラの脂ののりと生蛸のこりこりした歯ごたえがたまりません。
山形牛リブロースしゃぶしゃぶ。
かなり脂がさしていますが、しゃぶしゃぶにすると脂が落ちるのでまったくしつこさがありません。
そしてつけだれも絶品。
本日の日本酒は上喜元と鯉川。鯉川は、以前に比べ美味しくなったように思いましたが、そのうち余目の酒屋に聞いてみたいと思います。
〆鯖のばってら棒寿し。鯖は調理のうまさがはっきり出ますが、ここは文句なし。また、米は鶴岡産ササニシキ。近年作付面積が減少しているササニシキ、宮城以外のササニシキは非常に珍しいのではないでしょうか。
由良産赤海老の蓮根はさみ揚げ。みずの玉。
みずの実も東北の秋ならではの食材です。
はたはた田楽。
みそだれの味付けが甘すぎずしょっぱすぎずで丁度良いです。
この丁度よさはなかなか出会えるものではありません。
ご飯は鶴岡産特別栽培米 はえぬきの栗ご飯。
栗の渋皮がまったく付いていないところが、丁寧さを感じます。
そして、秋の山形といえば芋煮汁。ここ庄内は豚肉と味噌味だそうです。
デザートは抹茶のアイス。添えられているのは庄内麩を揚げたもの。
さらに黒胡麻豆腐。
やはり季節を変えても、九兵衛旅館の食事は美味しいです。
また違う季節に来て見たい、そう思わせる魅力にあふれています。
<2日目に続く>