岐阜県の北部、飛騨地方は、昔はよく旅行に行ったのですが、しばらく行っていませんでした。
ということで、今回の旅行は久しぶり、10年以上ぶりに飛騨地方に行くことにしました。
11日早朝、というか夜中に出発し、中央道を西に向かいます。前日に西日本に上陸した台風の影響で風は強いですが、雨は降っていません。
途中渋滞はなく、順調に松本に到着。松本では厚く垂れこめた雲の合間に青空も見え、大きな虹が出ていました。
しかし、ここから国道158号線を西に向かうと、奈川渡ダムのあたりで雨となり、沢渡あたりからはかなり激しく降ってきました。上高地へ向かう沢渡の駐車場はかなり埋まっており、あいにくの天気です。
土砂降りの中、安房トンネルをこえて岐阜県の平湯バスターミナルに到着。雨は降り続いており、肌寒いくらいの気温です。
ここのレストランはさすがに早朝から営業しているので、モーニングセットで朝食をとります。
この後、神の湯に行こうと思ったのですが、台風の影響か、営業中の看板は出ているものの道路は通行止めになっており、断念。いったいどうやって神の湯まで行くのでしょうか。
再び国道158号線を西に向かい、飛騨高山、を素通りし、飛騨古川に向かいます。
飛騨古川は高山の約15㎞ほど北にある町で、今は合併で飛騨市という、どこにあるのかわからない名前になってしまいましたが、高山ほど観光客が多くない割に落ち着いた街並みが残る良い町です。
その昔、国鉄時代の急行「たかやま」が飛騨古川折り返しでしたが、今でも特急「ひだ」一往復が飛騨古川折り返し運転となっています。
飛騨古川に来るのは2度目ですが、十数年ぶりです。
飛騨市役所の駐車場に車を停め、散策に向かいます。市役所の駐車場が無料開放されているのもうれしいところです。天気はすっかり回復しました。
飛騨古川はちいさい町なので、徒歩でも数時間で回れます。
まずは、市役所駐車場からほど近い、古川観光の拠点でもある「飛騨古川まつり会館」へ。
ここはその名の通り、古川祭りを体験できる施設で、全部で9基ある屋台のうちの3基が展示されているほか、屋台のからくりを見ることができたり、古川祭りの様子を3D映像で見ることもできます。
3D映像は、映っている女性の髪形から推測するに、1980年代後半に撮影されたものと思われ、特に3Dである必要性はあまり感じられませんが、当時の最新技術を使用した物なのでしょう。内容は結構面白いです。
そして、からくり人形の実演です。
この人形が、
あら不思議、いつの間にか能面をかぶっています。
このからくりの仕組みを知りたい人はぜひ行ってみてください。
この日は会館の中で絵馬の実演販売をやっていました。
飛騨地方の絵馬は神社に奉納するのではなく、玄関に頭を室内向きに飾っておくと光雲が家に駆け込んでくるそうで、せっかくなので一つ購入してみました。
売店でジャムを購入し、ちいさいながらも充実したまつり会館をでて、散策に向かいます。
まつり会館の前は整備された広場になっています。そこには瀬戸川が流れ、巨大な鯉がたくさん泳いでいます。
鯉の餌は川沿いでも売っていますが、まつり会館で入場者に配っていました。
まつり会館の周囲の池にいる鯉は食欲旺盛ですが、瀬戸川の鯉はそうでもないようです。台風の影響か、流れも速く水も濁っていたので、それどころではないのかも。
だいぶ気温が高くなってきました。
<その2に続く>