いったん部屋に戻ってから夕食に向かいます。
囲炉裏のある食事処も、やはり冬が似合います。
まずは前菜。
市松南京栗、大葉百合根柚子香焼き、石垣零余子、山牛房あちゃら漬け、奥飛騨サーモン蓮根磯辺巻、干柿白銑揚。
とんぷり豆腐。
これが味付けがちょうどよくて非常においしかったです。
囲炉裏にセットされた五平餅と岩魚塩焼き。
ここの岩魚は本当においしいです。
吸物。
蕎麦団子、吉野鴨白髪葱、朴の葉南京、蕎麦の実、七味の濃醤仕立。
わざわざ濃醤と書いてあるのは、この辺の味付けは基本関西系だからと思います。
これは献立外の品、夏と同じです。
これは別注文の特選飛騨牛6味6色セット。夏に食べておいしかったので今回も注文しました。
ところで、宿の人に聞いてみると、やはりこの辺に来る外国人は多いそうで、高山、白川郷、夏であれば上高地と絡めてくる個人旅行の人が多いそうで、リピーターもいるとのことです。
ということは、来春の北陸新幹線開業は奥飛騨まで影響があるのかもしれません。何せ、新宿~松本の所要時間より東京~富山の所要時間のほうが短くなる魔法がかかるわけですから。
個人的には奥飛騨は静かなままのほうが良いのですが。
献立に戻ります。
造り。信州雪鱒。
調べてみると、鮮度落ちが早いので刺身ではなかなか食べられないようです。
名物。飛騨牛サーロイン。
夏と同じですが、冷めてもおいしいのが素晴らしいところです。
そして、12月のメニュー、岩魚つみれ鍋。
岩魚のつみれは初めてですが、臭みはありません。つみれというより練り物のようです。
これは素晴らしい料理です。
酢の物。巻蓮草、独活、鮑茸、牛蒡、白みそポン酢。
口直し的な料理なのでしょうが、ここで出てきても、凝っている割に印象が薄くなってしまいます。
竈炊きの御飯、味噌汁、香の物。
水の物。ここでは凝ったデザートなどは出てきません。
食べきれないので、ラップしてもらい部屋に持ち帰りました。
部屋に戻り、もう一度温泉に入り、フルーツを食べ、本日は終了。
たまにはこんな贅沢な日があってもよいでしょう。
<2日目に続く>