小樽は北海道で最初の鉄道が敷設された地であり、かつて石炭の積みだしや貿易の拠点として大層栄えました。しかし、石炭産業の衰退および太平洋側の港の整備等により小樽の町も衰退しますが、その後観光都市として見事に復活しています。
栄華を極めた当時の遺構が多く残っていること、寿司等おいしい食べ物があること、北一硝子、ルタオ等土産物として魅力的な商品がある等、観光地としての資質がそろっていることが要因だと思います。
当然関係者の努力はあるのでしょうが、札幌から近いこともあり、全国でもトップクラスの観光地となっています。
小樽駅は、町の南の高台にあります。有名な小樽運河へは、長い緩やかな坂道を下っていくことになります。
朝は晴れ間も見えていましたが、いつの間にか本格的に雪が降っています。
途中、北海道で最初の鉄道、手宮線の跡があります。
かつて神田の交通博物館に展示されていた蒸気機関車の弁慶号、客車の開拓使号はこの路線を走っていました。
小樽運河までやってきました。ここまで来ると結構観光客がいますが、やはりほとんどがアジア系外国人のようです。
夜になってライトアップされるとまた雰囲気が違うのでしょうが、厚い雪雲のせいもあり、今一つパッとしない風景に見えます。
さて、ここで昼食をとることにします。
運河のほとりにある倉庫を改造した建物にある、回転ずしの函太郎という店に入ります。名前の通り函館発祥の店のようです。店内は7割ほどの入りでしたが、ここはほとんどが日本人のようです。
まだちの軍艦。まだちは鱈の白子です。臭みは全くなく、クリーミーで非常においしいです。鱈の白子は山形、宮城でも食べたことがありますが、今回食べたものが一番です。
ウニ軍艦。苦身はなく、ウニ独特の臭みも必要以上に強くなく、これも非常においしいです。
これはにしんです。北海道以外ではまず食べられないでしょう。味は上品な青魚といった感じです。
あさりのお吸い物とあら汁。あら汁は味噌仕立てで具は鮭です。
いくら軍艦。皮が柔らかで、しつこさがなくこれもおいしいです。
これも珍しい、八角です。小樽名物らしいです。
最後はマイカ。メニューには朝獲りイカがありましたが、時期でないのか、海があれているからなのか、今日はないとのこと。でもこのイカも充分おいしいのです。
回転寿司としては料金は高めかもしれませんが、クオリティは高いです。
ここから小樽観光の中心、堺町通りに向かいます。
この辺にも観光客がたくさんいました。
特に買いたいものや観たいところはないので、ルタオのチョコレート専門店でホットチョコレートを飲み、早めに宿に入ることにします。
小樽散策バスで小樽駅に戻ります。
小樽駅には長万部行の普通列車が停車していました。キハ150形の単行で、約4時間かかります。
小樽駅は函館本線の駅ですが、定期の優等列車は一本もありません。昔は特急「北海」とか急行「ニセコ」があったのですが。
快速エアポートで、宿の送迎がある小樽築港駅に向かいます。
<その4に続く>