まずは北向観音に向かいます。
「かしわや本店」は北向観音のすぐ隣にあり、玄関を出てほんの数十秒で境内に到着します。
北向観音はその名の通り北向に建っており、境内には雪が多く残っています。
境内からは遠くに上田方面の町並みを見ることができます。
手洗い場は天然温泉です。
平日、しかも夕方ということで人は少なく、寺のお守り売り場の人もすでにいませんでした。
宿から近いので、明日、もう一度御朱印をもらいに来てみようと思います。
北向観音の参道を通り、安楽寺に向かいます。
安楽寺までは徒歩15分くらい、すでに山あいに日は落ち、だいぶ寒くなってきました。
杉木立の中の参道を進み、山門を抜け、まずは本堂に参拝します。
この寺には国宝 八角三重塔があります。拝観は16時まで、ぎりぎり間に合いました。
雪で凍結した階段を登り、三重塔に到着します。
現存する唯一の八角塔で、いつ建築された野かは明確ではありませんが、1300年前後と推定されており、相当古いものであることは間違いありません。
この角度で見るとどうみても四重の塔ですが、一番下は屋根ではなく裳階ということのようです。
それにしても、京都奈良のように注目を浴びるわけでもなく、なんとも地味な国宝です。国宝としての価値に差があるわけではありませんが。
だいぶ寒くなってきたので、宿に戻ることにします。
「かしわや本店」の部屋数は15室と多くはありませんが、宿のスタッフは宿泊客をすべて覚えており、出かけて帰ってきても当然のように迎えてくれるのもさすがです。
<その6に続く>