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2016年2月5日 信州旅行 1日目 その6(かしわや本店 その2)

2016年02月13日 20時50分22秒 | 旅行

宿に戻り、まずは温泉に入ります。

この宿では宿泊者は40分間貸切風呂を利用することができます。フロントで予約するのですが、ちょうど夕食前の時間が取れたので、まずは貸切風呂に向かいます。

 

貸切風呂は本館の一番奥にあります。時間にフロントに行くと、バスタオルを持って案内してくれます。

 

貸切風呂は、構造から見て昔は大浴場だったと思われ、大浴場としては手狭なので離れに大浴場を作り、貸切風呂に改装したようです。なので、貸切風呂としてはあり得ないくらいの広さです。

 

別所温泉のお湯は強いイオウ臭のある単純泉ですが、ここのお湯はあまりイオウ臭がしません。泉質表示を見ると循環ろ過、加水ありなので、そのせいかもしれません。

しかし、お湯の良さは失われていません。疲労回復、関節、筋肉痛に抜群の効果を発揮します。湯上りの体やタオルはしっかりイオウの臭いがついているのが照明しています。個人的には今までに入ったことのある温泉の中では最上級の良いお湯だと思います。

 

ところで、貸切風呂で二つ、問題があります。一つは、露天風呂もあるのですが、温度が熱すぎて入れなかったこと。さすがに真冬に冷めるまで待っている訳にも行かず、あきらめました。

もう一つは、貸切風呂に二つ洗い場があるのですが、両方同時に使うと片側が全く蛇口からお湯が出なくなること。お湯の出が弱くなるとか、温度が下がるとかのレベルではありません。全くでなくなります。

ここは改善を望みます。「かしわや本店」滞在中唯一の不満でした。

 

 

貸切風呂を出た後、ロビーでしばしくつろぎます。

ロビーにはフリードリンクコーナーがあり、麦茶、オレンジジュース、紅茶、コーヒー等を自由に飲むことができます。

 

「かしわや本店」の本館は見た感じ結構古い建物のようですが、しっかり手入れされており、古さを感じません。

ちなみに旅館の建物で古くて侘しさを感じるベスト3は、色あせたじゅうたん、しみだらけの壁、かび臭い空調です。

 

古い建物なのでいたるところに段差があるのですが、必ずスロープが設置されています。本館二階への階段にはリフターが設置されています。

客のためになることになることであれば惜しまずなんでもやる、ということは徹底しています。

 しかし、押しつけがましさは一切ありません。

時々、「うちの宿はこんなにお客様のためにいろいろやっているんですよ、すごいでしょう」みたいな無言の圧力をかけてくる宿に当たりますが、そのような宿はこちらが気疲れしてしまい、正直くつろげません。

この宿ではそのようなことはありません。それが当然であるとばかりに悠然としています。個人的にはこれが本当の一流の宿だと思います。こちらもゆっくりくつろぐことができます。

 

 

 

夕食までまだ時間があるので、いったん部屋に戻ります。

時間になると係の人が部屋まで迎え来てくれ、本館の食事処に案内してくれます。

 

食事処は本館の二階と三階にあります。二階に上がる階段の周囲には、皇族をはじめこの宿に宿泊した著名人の看板が飾られており、この宿の格式の高さを感じられます。

 

 

食事の前に、二階に利き酒コーナーがあります。

 

日本酒3種類とフルーツジュース4種類の飲み比べができます。

飲みすぎると食事の前に出来上がってしまうので注意が必要です。

 

 

今回の食事処は本館の三階、遠くに上田の町の明かりが見えます。

 

 

さて、今回は格安プラン、ということで、食事は多少落ちるかと思いましたが、そんなことはありませんでした。例え格安プランであっても手を抜くことはないようです。

 

 

 

食前酒は金柑酒です。

まずは前菜。季節感があり、非常に手が込んでいます。

鬼に金棒。鬼はすあまのような食材、金棒は生姜にあられをまぶしたもの。

青ばつ豆。

真田丸松風。真田丸はこの辺の地鶏だそうです。

青菜浸し肝酢がけ。鮟肝が効いていておいしいです。

鰯小袖寿司。

 

 

 

小鉢。野沢菜そば饅頭。

 

 

吸い物。海老真丈。やはり出ました六文銭。六文銭は昆布を型抜きしたものです。

 

 

 

 造里。海と川の幸。川の幸は信州サーモンです。山の中の宿ですが、刺身もおいしいです。

 

 

 

 煮物は二種類から選びます。一人ずつ別のものを選ぶこともできます。

牛のタンシチュー。

市販のデミグラスソースの、あのプラスチックっぽい味が苦手なのですが、これはそのような余計な味や、変な後味はありません。

 

もう一つは炊き合わせ。こちらは鰊と野菜の純和風です。

 

 

 

 

焼き物。鰆柚庵焼。

下の石が暖まっていて、冷めない工夫がされています。

 

 

 揚げ物。カキアーモンド揚。

この揚げ物、油のしつこさはなく、冷めてもべとべとになりません。ただ、油がなさ過ぎて、多少ぱさぱさした感じがあります。

 

 

 台の物。真田丸六文銭鍋。

本日二回目の六文銭は、地鶏の真田丸をつくねにしたものです。ものすごくよい出汁が出るので、スープもおいしいです。

 

 

酢の物。あぶり北寄貝。

 

 

食事は大根菜飯。

 

 

 デザートは苺と柚子のムース。

 

 

 正統派の旅館料理で、特に凝った味付けはありませんが、一品一品が非常に手が込んでいて非常においしいです。油っこい食事が少ないのも個人的には好感が持てます。

 

食事は2~3品まとめて出されます。こちらの食事の速さを見て調整しているのでしょうが、出てくるペースは比較的ゆっくりです。

 

 

食事の後、部屋に戻り、はなれの大浴場に入り、就寝します。寝具も快適で、ゆっくり眠ることができました。

 

 

                      <2日目に続く>

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