長野県の諏訪に日帰りで行ってきました。
今回の目的は温泉と、御柱が新しくなった諏訪大社です。
首都高と中央道の相模湖付近までの断続的な渋滞を抜け、諏訪ICで高速を降りてまずは上社 前宮へ。
上社前宮に来たのは今回が初めてですが、他三社と異なり明確に敷地が区切られているわけではないのが面白いところです。
国道沿いの石の鳥居をくぐり、階段を上ると社務所と金属製の鳥居がありますが、本殿はここからさらに上ったところにあります。
民家の間の緩やかに上る道を歩いていくと、本殿があります。
一見、古墳のよう、と思いましたが、それは間違いではなく、案内板によると本殿の奥が墳墓とのことです。
前宮は本宮以前にあった宮の意味と考えられているとの記載もあり、ここが諏訪の祭祀の原点なのかもしれません。
諏訪大社の祭神は建御名方神と妃神の八坂刀売神されていますが、これは諏訪地方が大和政権の支配下に入った時に割り振られたもので、もともとは土着の神を祀っていたのでしょう。
諏訪地方は石器時代最強の武器、黒曜石を産出したわけで、古代には相当栄えていたことは間違いないはずです。
上社前宮の拝所です。昭和7年に伊勢神宮から下賜された材で造営されたとのことで、四社の中では唯一本殿があります。本殿があるのは以前は上社の摂社だったという経緯からですが、個人的な感覚では、ここは古くは祭祀の中心であり、あとで神社にされた、というのことではないかと思います。
上社前宮 一之御柱。
名水 水眼の流れと二之御柱。
他の三社とは明らかに異質な場所です。
御朱印をいただき、上社本宮に向かいます。上社本宮までは車で10分程度です。
東側の入り口門から境内に入ります。
おおらかな雰囲気の前宮とは異なり、こちらは緊張感のある、神経質な感じがします。
布橋を通り、境内へ。ちょうど七五三の親子でにぎわっていました。
拝所。この奥に拝殿があります。
上社本宮で不思議なのは、入り口は東のほかに北側の大鳥居の二ヵ所、しかし、拝殿は、どちらの入り口の正面でもなく、東を向いていることです。
ご神体は南側にある守屋山ですが、それを背後にしていません。
拝殿の先には先ほどの前宮があり、拝殿を通して前宮を拝む形になっていると思われます。
個人的な推理ですが、本宮は後からこの地にやってきて地元勢力を征服した侵略者が、自分たちの神をまつるために造らせた神社なのではないでしょうか。しかし、そこは地元の意地で、知らないうちに地元の神に参拝している構造にしたのではないでしょうか。
北側の鳥居の横には明神湯という温泉がありますが、手を清めるには熱すぎます。
本宮一之御柱。
御朱印をいただき、次の目的地に向かいます。
<その2に続く>