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2018年11月17日 新潟旅行 一日目 その2(酒の宿 玉城屋 夕食)

2018年11月22日 23時28分05秒 | 旅行

「酒の宿 玉城屋」の夕食です。

食事処に向かいます。食事処はそれほど広くなく、個室でもないので、プライベート感を重視する人には向かないかもしれません。

夕食は18時と20時の二部制になっています。スペースの問題かと思っていましたが、テーブルは人数分あります。スタッフが十分な接客をするためのようです。

 

 

この宿は日本酒とのペアリングプランもありますが、それほど量を飲むわけではないので、スタンダードプランにしました。ただし、 新潟地酒おちょこ1杯サービスがついています。

チェックインの時に好みを伝えてあり、何が出てくるのか楽しみにしていました。リクエストは、「香りが強くなく、淡麗辛口でもない、落ち着いた」です。

 

若旦那が何種類かセレクトし、テーブルまで持ってきてくれ、その中から以下の二種類を選択しました。

石塚酒造 姫の井 純米酒 もりあお(柏崎市)

鮎正宗酒造 特別本醸造 生貯蔵酒 初鮎(妙高市)

 

両方とも初めて飲む銘柄です。

 

  

が、予想に反し、両方とも結構香りが強く感じます。特にもりあおは、バナナのような香りが強く感じます。

個人的には香りの強い日本酒は好みではありません。理由は食事の邪魔をするからで、おいしいかおいしくないか、ではありません。レストランで香水の香りがプンプンしていると食事がおいしくなく感じるのと同じ理由です。

 

さて、料理の一品目です。ここのお品書きは食材しか書いてありません。

妻有ポーク 美雪鱒

妻有ポークはリエット状でシュー生地にサンドされています。

 

切り干し大根のスープ。

これはなんというか、斬新です。

ちゃんとしたスープでありながら切り干し大根も主張しています。しかし、全体によくまとまっており、やっちまった感は全くありません。

 

 

 

自家製の米粉パン。硬めの食感とはっきりした味で非常においしいです。よくある、モチモチさせとけば良い、的なパンではありません。食事中、何回か焼きたてを持ってきてくれます。

 

 

南蛮海老・カリフラワー

 

白いムースの下にだし味のジュレ、カリフラワーと南蛮海老が埋まっています。

経験上、ジュレのおいしい宿の食事にはずれなし、ですが、この宿もジュレの使い方が絶妙です。

多分、雪深い松之山温泉をイメージしているものと思われます。見た目、味、食感、どれをとっても素晴らしい一品です。

 

 

ここで次の日本酒を注文します。

先ほどより香りのおとなしいものをリクエスト、若旦那セレクトから以下の二種類を選択しました。

 

八海醸造 魚沼で候 純米酒(南魚沼市)

青木酒造 雪男 純米酒(南魚沼市)

 

 

基本、1合からなのですが、おちょこでもよいということでおちょこで出してもらいました。せっかく種類が多いのですから、いろいろ試してみたいので。

 

最初は結構香りが立っていましたが、時間が経つにつれて落ち着いていい感じになってきました。

 

 

 

次は春菊のフラン、洋風茶碗蒸しです。

 

クセの強い春菊を使ったことがすごいですが、うまくまとまっているのがさすがです。味付けはほんのわずかに塩味が強く、春菊の苦味とあわせて松之山の温泉のようです。

この強烈な緑を見て、ふと思いました。

先ほどの料理が雪の松之山ならば、こちらの料理は雪が解けて緑に覆われた世界を現しているのではないかと。考えすぎでしょうか。

 

 

続いてキノコ料理。八色しいたけ・ヒラタケ・むきたけ

 

これは結構和風な感じです。素材の味がストレートに出ているので、シイタケが苦手な人はダメかも。

 

 

続いて魚料理。柏崎に揚がったキジハタです。

皮目の焼き方が絶妙です。

 

 

続いての日本酒です。今回のリクエストは「辛口で酸が立っているやつ」です。

 

 阿部酒造 THE SAZANAMI 純米吟醸(柏崎市)

 千代の光酒造 KENICHIRO 三割麹仕込 純米吟醸(妙高市)

 

いつも飲んでる日本酒に近く、しっくりきます。自分では意識したことはないですが、辛口の酸が立っている日本酒が好みだったようです。

 

 

 

メインの肉料理、妻有ポーク 越乃紅

 

越乃紅とは、妻有ポークの中でも特に優れたものだそうです。脂がしつこくなく、柔らかでおいしい豚肉です。

 

 ちなみに増し料金で牛肉に変更することもできます。ポークでこれだけおいしいと、牛肉はどんなものが出てくるか、気になるところです。

 

 

デザートは2品。

ハックルベリー・レモン 

レモンのジュレが程よい酸味です。

 

 

 柿・梨

柿と梨の他にはほうじ茶のアイス、柿のチップ、ワインのジュレなど。

違和感なくまとまっているのがすごいです。見た目で秋を感じます。

 

 

 

料理は、食材、味付け含めかなり和食寄りのフレンチです。味付け、見た目、がよく、独創性もあって、非常に良かったです。

 

そして、やはり日本酒です。いままで、これほど日本酒にこだわった宿が他にあったでしょうか。食事のおいしい宿には結構行きましたが、日本酒の選択肢が多い宿は非常に少なく、10種類以上ある宿は残念ながらほとんどないといってもよいくらいです。それでいて値段だけは高くて、それだけ、日本酒はないがしろにされてきたのです。

 

単に種類が多いだけではなく、4合瓶がメインであることから、管理にも気を遣っていると思います。

何よりも若旦那が一生懸命こちらのリクエストに答えてくれるところに好感が持てました。妙なこだわりとかしがらみもなく、ニュートラルなところもよいと思います。

 

 

よい温泉、おいしい食事、おいしい日本酒がそろう、非常に良い宿です。

 

 

 

                           <2日目に続く>

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