「天空の宿 山暖簾」の夕食は3種類、今回はもっとも料金の高い「山暖簾会席」で予約してあります。
レストランに向かう前、展望テラスへ。夏の西日本は日が長いです。19時でもまだこの明るさです。
レストランは落ち着いた雰囲気ですが、照明が暗めです。
前菜。盛り方がきれいです。からし蓮根ではなく、明太蓮根です。
造り、三種盛り。ハマチと鯛とヤリイカ。この刺身もかなりおいしいです。
今回は古伊万里酒造の前(さき)という日本酒です。あまり佐賀の日本酒はなじみがないですが、確実にレベルは高いです。
凌ぎ。飯蒸し(鰻、湯葉)玉締め。
山暖簾の料理、かなり独創的です。これは、茶わん蒸しの中にご飯が入っている、という説明で分かるでしょうか。しかも味付けが素晴らしい。上にかかっているあんが絶妙です。
過去の経験によると、あん、ジュレの味付けが良い宿にはずれはありません。
焼き物。夏の魚のオイル焼 茄子味噌。
これもなかなか独創的な料理です。オイル焼≒揚げ物ですが。味噌はほんのり茄子の風味です。
場所がら、器もなかなか素晴らしいです。
冷し鉢。冬瓜寄せ トマトジュレ
涼しげなガラスの器で出てきます。
冬瓜の中は鱧、ジュレはあえて赤の色素を抜いているのでしょう、しっかりトマトの味です。やはりジュレの味付けは抜群です。
強肴。長崎牛しゃぶしゃぶ。
だし汁にくぐらせ
胡麻ポン酢で。
これでおなかいっぱいです。
御飯は世知原米、汁物は魚のアラが入っていますが、上品な味です。
お茶は世知原茶、その他の食材も地元産にこだわっているとのことです。
ここの料理の極めつけはデザート、杏仁豆腐です。
中央の餡は塩味が効いていてさっぱり感を引きたてます。
そして、上にかかるジュレ、わずかに酸味のある絶妙の味付けで、全体を一つにまとめています。このデザートは絶品です。
山暖簾、公共の宿と侮ってはいけません。食事、部屋、スタッフの対応等、民営でちょっとした評判の良い宿のレベルを超えています。素晴らしい宿です。
まあ、従業員の人数も多めで、地元振興の使命もありそうなので、経営面で一概に民間との比較はできないのでしょうが、宿泊する側としてはうれしい限りです。
夕食の後、展望テラスで撮影した画像です。
標高が高い分、夜の風は涼しくて心地よいです。
この日は満月で、星はあまりよく見えません。
<3日目に続く>
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