この日は、肘折温泉で燈籠流しが行われるということで、楽しみにしていたのですが、宿で聞いてみると19時からということで、宿の食事の時間と重なってしまうため断念しました。
観光客向けのイベントではないのでしょうが、ちょっとだけ残念でした。
代わりといっては何ですが、雨の降り出した夜の肘折の町をちょっと歩いてみました。
この日は、肘折温泉で燈籠流しが行われるということで、楽しみにしていたのですが、宿で聞いてみると19時からということで、宿の食事の時間と重なってしまうため断念しました。
観光客向けのイベントではないのでしょうが、ちょっとだけ残念でした。
代わりといっては何ですが、雨の降り出した夜の肘折の町をちょっと歩いてみました。
肘折温泉 丸屋は、外観は湯治宿の面影を残しながら内部はモダンな感じに改装されており、非常に心地よくすごすことができます。
こちらが帳場です。
帳場の横にある談話室。
玄関脇には和傘が並んでおり、雰囲気があります。
部屋の中はこんな感じ。ベッドはシモンズ社製です。
こちらは流し場。
部屋の窓から見えるのは、共同浴場の上の湯です。
お風呂は男女別に1所ずつ片方は露天付き、19時で入れ替えとなります。風呂場はかなり小さめで、洗い場は三箇所、浴槽も大きくありません。宿のキャパに対しては少し小さい感じです。このほかに空いていれば自由に使える貸切風呂が一箇所あります。
ここのお湯の特徴は、元湯治場だけあって非常に疲れが取れる感じがします。さらに、湯上りがさらっとした感じで、夏場の暑い時期ですがとても快適です。
次は夕食です。
食事は、山の物と地の物にこだわったメニューです。間違えても地元産の冷凍マグロは出てきません。
ここはお品書きは出さない主義なので、記憶を頼りに紹介してみます。
山菜、きのこ、野菜の漬物の小鉢類。きのこの味付けはにんにくでした。
鮎の塩焼き。
地元産の豚のしゃぶしゃぶ。薬味はにんにくでした。
なすの煮物。
キャベツのスープ。またもやにんにく味です。
夏野菜のてんぷら。揚げたてでしつこくはありません。
最後にご飯物はとろろがついてきます。
デザートは尾花沢のスイカと小豆の煮物。
食事は、単調になりがちな山の素材をうまく使っていると思います。ただ、あまりにもにんにくが多用されているのがちょっと気になりました。にんにくはちょっとならよいですが多すぎると飽きてきます。
まあ、このボリュームでは満足しない客もいそうなので、そのような客のために少しこってりした感じを出しているのかもしれませんが、その辺は苦労しているのかもしれません。
丸屋に宿泊して感じることは、非常に良く眠れ、疲れが取れること。これは、温泉とかベッドの効果ばかりではなく、木造建築の心地よさなのだと思います。前回宿泊したときも同じことを感じましたので、間違いないと思います。
壁も壁紙ではなく、部屋は基本的に天然素材でできていることの効果なのだと思います。部屋の中の人工素材は、電化製品以外にはエアコン、サッシくらいしかありません。
ひとつだけ希望があるとすれば、部屋は禁煙にしてもらいたいと思います。いくら換気消臭に気を使っても、前泊が喫煙者だった場合、けっこうきついものがあるので。
少し気になる点はありますが、この宿が居心地の良い宿であることは間違いありません。今度はぜひ冬に来てみたいと思います。
(2日目に続く)
肘折温泉は、肘折カルデラの中にある温泉地で、古くから湯治場として栄えてきました、。今でもその面影を残す風情が魅力的な温泉地です。
肘折温泉に来るのは二回目ですが、今回の宿泊は、前回と同じ、古い建物の良さを残したまま中身はモダンに改装した、「丸屋」です。
宿の紹介の前に、肘折の町並みの紹介です。
まずは、肘折のランドマーク、旧肘折郵便局舎です。
肘折温泉では、夏の間、ひじおりの灯が開催されています。各建物の軒先に八角形の灯籠が灯されるイベントです。
温泉街のメイン通り。
ここもメイン通りで、新庄からの大型バスがこの道を通ります。この写真奥の緑色の屋根の建物のところを右折すると新庄方面への道となります。この辺でバスと行き違うことになったら、ちょっと苦労することを覚悟したほうが良いでしょう。
温泉街の裏を流れる銅山川。正面に見える小高い山が肘折カルデラの噴火口跡らしいです。
銅山川上流にある肘折ダムと初恋足湯。ここまで来ると涼しい風が吹いてきます。
肘折温泉は小さな温泉街で、30分くらいで一周できます。それほど大きくはない、古い鉄筋の宿が多いですが、結構宿泊客は多いようで、人気のほどが伺えます。
次は丸屋の紹介です。
天童から北上し、新庄に向かいます。
新庄に到着したのはお昼前、なのでここで昼食にします。
訪れたのは、「TRATTORIA NONNO」さん。
店の裏には畑があり、ここで撮れた野菜やハーブ、地元の食材を使った料理を楽しめるイタリアンの店です。
店の入り口ではバジルがお出迎えです。
ランチは3種類から選べますが、前菜、パスタ、ドリンクのBランチにしました。前菜とパスタは数種類から選択します。
まずは前菜。
新庄市福田産馬刺しのカルパッチョ。
白いのはたてがみですが、脂っこくなくコリコリしています。ただ、馬刺し自体は癖がないので、カルパッチョにしたことで馬刺しがあまり目立たなくなってしまいます。
こちらはカプレーゼ。バジルは店の前で栽培されていたもののようです。
こちらはランチについてくるスープです。
続いて、パスタ。
新庄市一本柳の鶏肉と季節の野菜のスパ。味付けはちょっと和風な感じです。
大蔵村産完熟トマトの冷製フェデリーニ。
上に乗っているトマトが非常に美味しいのです。
最近は一年中トマトが食べられるようになりましたが、それでも本当に美味しいトマトに出会えるのは年に数回しかありません。このトマトは今年一番でした。
やはり、素材の味を生かすイタリアンには、山形の食材は相性が良いようです。最近、山形にはこのようなイタリアンが増えていますが、その理由がわかるような気がします。
さて、次に、本日の宿泊地、肘折温泉を目指します。
途中、本合海という場所にある「芭蕉乗船の地」によりました。
ここは、北上してきた最上川が、日本海に向けて西方向に向きを変えるところで、海運が主流だった頃には交通の要衝だったところです。芭蕉もここから船に乗り最上川を下ったとのことです。
今では国道47号の橋がすぐ後ろにあります。船からトラックに物流は変わり、町は昔の栄華はなくなりましたが、重要な交通路であることは変わりがありません。
続いて向かったのは、「森の巨人たち100選」に選定された巨木、岩神権現のクロベです。
手前が岩神大権現杉、奥がクロベです。推定樹齢200~300年、樹高25m。
その後、肘折温泉へ。宿に入る前に、まずは近くにある「黄金温泉 カルデラ温泉館」へ向買います。
ここは温泉のほか、冷たい炭酸泉を飲泉することができます。大きな施設ではありませんが、非常にお湯の質は高いです。
カルデラ温泉館から先に行くと、かつて大蔵鉱山があったそうで、昔はたいそうにぎわったそうですが、今は跡形もなくなっているとのことです。カルデラ温泉館には、当時の写真が展示されています。
(肘折温泉編に続く)
今年の夏の旅行は山形です。
山形、特に庄内地方は食べ物が美味しく、そのなかでも夏は美味しいものが多いので、夏の旅行は毎年山形方面へ行っていましたが、諸般の事情で2年間行くことができず、3年ぶりの訪問になります。
夜に高速を走って、朝、天童に到着。まずは、温泉に向かいます。
山形の立ち寄り温泉は、朝早くから営業しているところが多く、早朝に到着して一休みする場合には有効で、しかも値段も安いです。
今回訪れたのは、「天童最上川温泉 ゆぴあ」です。
ここは広い露天風呂が特徴で、田んぼの真ん中にあるため周囲に障害物がなく開放的な雰囲気です。洗い場も広く清潔でよい施設です。
お湯は食塩泉で、若干緑色をしています。暖まり湯なので長湯をしないようにとの貼紙がありました。
温泉で一休みした後、山寺へ向かいます。
山寺は、正式には「宝珠山立石寺」といい、などと今更説明する必要はないと思いますが、ここに来るのは実に久しぶり、二度目になります。
まずは登山口へ。いきなり急な階段が待ち受けています。
この階段を登ったところには芭蕉と曾良の像があります。
ちょうど、仙山線の列車がやってきました。
この先に山門があり、いよいよここからが山寺の本領発揮です。
急な階段をしばらく行くと、せみ塚があります。
ここは、「閑かさや岩にしみ入る蝉の声」の句をしたためた短冊を納めたところだそうです。
実際には、うるさいほどの蝉時雨で、全く静かではないのですが、ただ、至近距離でミンミンゼミが鳴き終わったときに、一瞬静寂が訪れるような感覚があり、これが閑かさなのか、と勝手に思いました。
ここからさらに階段を登ると、仁王門があります。ここまで来ると、もう少しです。
納経堂と開山堂。
開山堂の脇の細い道を登ると、五大堂に到着です。暑い日でしたが、ここまでくると涼しい風が吹いています。
しかし、ここまで登るのは想像以上にきつかったです。前にきた時は感じませんでしたが。次に来るのはいつかわかりませんが、そのときに登ることができるか、自信はありません。
階段を下りて、山門前の店で「玉こん」を食べます。
さて、山寺観光を終え、天童市内に戻り、「道の駅天童温泉」で一休みします。ここのジェラートが美味しそうだったので食べてみました。
スイカと白桃のダブルです。白桃は季節限定、数量限定とのことです。素材の味の生きた、シンプルで美味しいジェラートでした。
(その2に続く)