別所温泉に宿泊するのは二回目、前回は10年以上前になります。
前回宿泊したときの宿は食事がまずく、特にご飯が最悪で、非常に悪い印象があり、そのことが別所温泉の宿泊を避ける要因になっていました。
ただ、温泉は最高で、お湯に入った瞬間に疲れや体の痛みがすっと抜けていく感じがあったことを覚えています。
本日の宿は「かしわや本店」、JTBのお客様アンケートで90点、他の旅行口コミサイトでも軒並み満点に近い点数の、別所温泉を代表する宿の一つです。
今回、JTBの「人気旅館にお得に泊まれる」というプランを利用しています。しかも2月5日はスペシャルデーということで、一泊二食の宿泊料金とほぼ同じ値段で往復の新幹線も含まれるという、破格の料金で宿泊できるプランです。
シャトルバスで宿の前に到着すると、若いスタッフが待機しており、荷物を持って案内してくれます。
本館の玄関を入ると畳敷きの広いロビーがあり、そこに女性のスタッフが正座して待機しています。
堂々の本格的正統派日本旅館です。
ロビーで宿帳を記入し、館内の説明があり、抹茶とお茶菓子が出されます。
スタッフの対応に全くそつがありません。この時点で、この旅館が素晴らしい宿であることがわかります。
この後、部屋まで案内してくれます。
本日の部屋は別館の離館四季亭、別館へは一度建物の外に出て、道を横切っていく必要がります。
木造の数寄屋造りで、広い階段に畳敷きの廊下が落ち着いた雰囲気です。
こちらは客室と大浴場しかないため、非常に静かです。
部屋は二階の玄月の間、シャワーブース付きの客室で、かしわや本店では最も価格の安い部屋になります。
しかし、8畳+6畳の部屋は十分に広く、玄関から部屋までのスペースも十分すぎるくらいに広く取られています。
炬燵があるのもうれしいところです。冬の旅館には炬燵は必需品です。
最も、部屋の中は暖房が効いていて、炬燵がなくても温かいのですが。
さらに洗面所はボールが二個、トイレは大小の便器があり、とにかく贅沢なくらいスペースが確保されています。しかし、なぜかシャワーブースのみは狭いです。使用しませんでしたが。
この宿は0時~6時の間は大浴場が使用できないため、その間のエマージェンシー用ということかも知れません。
さて、案内してくれたスタッフの方は、部屋の中でお茶をいれてくれます。そのお茶が非常においしいです。部屋のお茶がおいしいことも名旅館の条件の一つと思います。
今回、JTBのプランの特典ということで、外湯の入浴券と箸がついていました。
部屋にあった饅頭はここのオリジナルで、宿に併設の甘味処で造られています。皮に味噌を練りこんであり、ほんのり味噌の風味がありおいしいです。
その日のうちにフロントに頼んでおくと、翌日買って帰ることができます。
お茶を飲んで少しくつろいだ後、温泉街を散策します。
<その5に続く>