to go somewhere, to be something

楽しいこと、好きなことをのんびりと書いていきます。
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2016年2月5日 信州旅行 1日目 その4(かしわや本店 その1)

2016年02月11日 19時42分18秒 | 旅行

別所温泉に宿泊するのは二回目、前回は10年以上前になります。

前回宿泊したときの宿は食事がまずく、特にご飯が最悪で、非常に悪い印象があり、そのことが別所温泉の宿泊を避ける要因になっていました。

ただ、温泉は最高で、お湯に入った瞬間に疲れや体の痛みがすっと抜けていく感じがあったことを覚えています。

 

 

 

本日の宿は「かしわや本店」、JTBのお客様アンケートで90点、他の旅行口コミサイトでも軒並み満点に近い点数の、別所温泉を代表する宿の一つです。

今回、JTBの「人気旅館にお得に泊まれる」というプランを利用しています。しかも2月5日はスペシャルデーということで、一泊二食の宿泊料金とほぼ同じ値段で往復の新幹線も含まれるという、破格の料金で宿泊できるプランです。

 

 

シャトルバスで宿の前に到着すると、若いスタッフが待機しており、荷物を持って案内してくれます。

 

 

本館の玄関を入ると畳敷きの広いロビーがあり、そこに女性のスタッフが正座して待機しています。

堂々の本格的正統派日本旅館です。

 

 

 

ロビーで宿帳を記入し、館内の説明があり、抹茶とお茶菓子が出されます。

 

 スタッフの対応に全くそつがありません。この時点で、この旅館が素晴らしい宿であることがわかります。

 

 

この後、部屋まで案内してくれます。

本日の部屋は別館の離館四季亭、別館へは一度建物の外に出て、道を横切っていく必要がります。

 

 

木造の数寄屋造りで、広い階段に畳敷きの廊下が落ち着いた雰囲気です。

こちらは客室と大浴場しかないため、非常に静かです。

 

 

部屋は二階の玄月の間、シャワーブース付きの客室で、かしわや本店では最も価格の安い部屋になります。

しかし、8畳+6畳の部屋は十分に広く、玄関から部屋までのスペースも十分すぎるくらいに広く取られています。

 

炬燵があるのもうれしいところです。冬の旅館には炬燵は必需品です。

最も、部屋の中は暖房が効いていて、炬燵がなくても温かいのですが。

 

さらに洗面所はボールが二個、トイレは大小の便器があり、とにかく贅沢なくらいスペースが確保されています。しかし、なぜかシャワーブースのみは狭いです。使用しませんでしたが。

 

この宿は0時~6時の間は大浴場が使用できないため、その間のエマージェンシー用ということかも知れません。

 

さて、案内してくれたスタッフの方は、部屋の中でお茶をいれてくれます。そのお茶が非常においしいです。部屋のお茶がおいしいことも名旅館の条件の一つと思います。

今回、JTBのプランの特典ということで、外湯の入浴券と箸がついていました。

 

部屋にあった饅頭はここのオリジナルで、宿に併設の甘味処で造られています。皮に味噌を練りこんであり、ほんのり味噌の風味がありおいしいです。

その日のうちにフロントに頼んでおくと、翌日買って帰ることができます。

 

 

お茶を飲んで少しくつろいだ後、温泉街を散策します。

 

 

 

                        <その5に続く>

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2016年2月5日 信州旅行 1日目 その3(上田電鉄編)

2016年02月09日 21時38分57秒 | 旅行

本日の宿泊は別所温泉なので、上田電鉄 別所線に乗っていくことにします。

上田周辺に来るときは今までは車ばかりだったので、上田電鉄に乗車するのは初めてです。

 

 

切符売り場にはいろいろなグッズが売られています。

 

 

鉄道むすめには興味がないので、7200系2両セットを購入しました。

 

 

ところで、上田電鉄には散策きっぷという、別所温泉往復の運賃と同額で上田以外の駅で途中下車可能な連続二日間有効の切符があり、それを購入しようとしたのですが、自動販売機では購入できず、窓口にも一切案内がありません。

事前に調べてきたため購入できましたが、知らなければ普通に片道切符を購入してたでしょう。まあ、途中下車しなければ損をするわけではないですが、不親切ではあります。

 

列車の発車時刻が近づいてきたのでホームに向かいます。

 

しかし、ほとんどの乗客はぎりぎりまでホームにはやってきません。理由は、ホームは吹き曝しで非常に寒いからであることにすぐに気づきました。

 

 

列車が到着します。元東急の1000系で、丸窓電車、モハ5250形を模した塗装と丸窓風のデザインがなされ、まるまどりーむ号と命名されています。

 

車内は木目調の内装に変更されていますが、扉間3-3-3の9席でこげ茶と赤茶の二色のシートは昔のままのようです。

丸窓は普通の窓にカッティングシートを張っただけです。

 

 

 

上田電鉄の親会社、上田交通は東急の系列会社であり、モハ5250形の後は5000系、7200系、1000系とすべて東急の車両を譲り受けて運転されています。

長野県には第三セクターを除くと3社の私鉄がありますが、すべてに共通しているのはかつて東急5000系を導入したことです。

 

 

二両編成にわずか40人ほどの乗客を載せて上田を発車。およそ1/3が別所温泉の宿泊客、残りが学校帰りの中高生と地元客といった感じです。

 

高架の上田駅を出るとすぐに地平に降り、赤い鉄橋で千曲川を渡るとすぐに城下駅。ここは交換設備があります。

それほどスピードを出しているわけではありませんが、保線はしっかりしているようで、揺れはあまりありません。車両もきれいで、途中の無人駅もきれいに塗装されていて、メンテナンスはしっかりしているようです。

 

 

国道143号線に沿って西に進み、上田原駅に到着。

上田原は交換設備のある駅で、昔、ここから青木線が分岐していましたが、1938年に廃線となっています。77年前の話です。

別所線は上田原から南に進路を変え、整備さえ他広い道路と並行して進み、下之郷駅に到着します。

 

下之郷は車両基地もある別所線の拠点駅で、交換設備もあります。昔はここから西丸子線が分岐していました。ここにはいろいろ面白いものもありますが、それは明日の記事で。

 

 

下之郷から向きを変え、雪景色の塩田平の真ん中を西に向かいます。

途中、塩田町駅からは急な登りとなり、山が迫ってくると終点別所温泉駅に到着します。

 

 

別所温泉駅の留置線には、丸窓電車、モハ5250形が保存されています。

5年前に来た時には二両ありましたが、かなり劣化していました。

 

 

 

今回は一両だけになっていましたが、きれいに塗装されています。もう一両は近所の高校にもらわれていった由。

 

 

 

別所温泉駅から温泉街の中心までは徒歩だと15分ほど、緩やかな上り坂を歩いていく必要がありますが、心配ご無用、列車の到着に合わせ温泉組合の無料シャトルバスが出ています。

これに乗車して本日の宿に向かいます。

 

                            <その4に続く>

 

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2016年2月5日 信州旅行 1日目 その2(上田城編)

2016年02月08日 21時12分33秒 | 旅行

柳町の来たに保命水という水場があります。

井戸ではなく、湧水をここまで引いてきているということですが、やわらかくておいしい水です。

 

 

旧北國街道はここで向きを変え、国道18号に沿って西に向かいます。

 

 

 

この先は昔を思わせるものは残っていません。二の丸通りを南に向かうと上田城の入り口に到着します。

 

 

上田城に来たのは2011年1月以来5年ぶりです。前回来た時には「真田を大河ドラマに」という幟があったように記憶していますが、その思いは5年越しで達成されたことになります。

 

上田城は1583年に真田昌幸によって築城されたとされており、徳川の攻撃を二度にわたって退けたことで有名になりました。その上田城は徳川が天下をとった後で破壊され、現在残っているのは江戸時代に仙石氏によって再建されたものですが、完成することなく幕末を迎えることになります。

 

これを書いている時点で大河ドラマ「真田丸」は5回まで放送されました。

「真田丸」は33年後まで話は続くはずですが、5回の放送でまだ4か月しか経過しておらず、まだ1582年のままです。したがって、まだ上田城はまだ大河ドラマには登場していません。

 

 

上田城の入り口には櫓と門が並んでいますが、城郭らしいのはここだけです。

 

 

上田城の南側は崖になっており、今では市街地が広がり新幹線の高架も通っていますが、昔は尼が淵という川が流れていました。

 

 

本丸前の堀は自然の風景のように美しい景観です。

 

 

 

 本丸には真田神社があります。真田丸効果を期待してか、社殿が新しくなっていました。

 

 

 真田神社の御朱印です。

 

 それにしても、「真田」はやはり独特の響きがあります。

義経と同じで判官びいきのところがあり、また、NHKの人形劇「真田十勇士」とドラマ「真田太平記」の影響等はあるのでしょうが、個人的には優秀な一族だったからなのでは、と思っています。

真田昌幸の父幸隆、兄弟の信綱、昌輝、息子の信繁、信幸すべて優秀な人物として伝えられているのは、他にはなかなか例を見ないと思います。知恵を巡らせて戦国時代を生き残り、しかし梟雄ではないところが好感を得ているのではないかと思います。

 

 

 

ところで、現在、上田城跡公園内に「信州上田真田丸大河ドラマ館」というミュージアムが期間限定で開設されています。

 

 

 

内容は「真田丸」のメイキング公開、という感じで、まあ、それなりに面白かったです。

 

 

さて、結構歩いて疲れたので、少し早いですが本日の宿に向かうことにします。

 

 

                       <その3に続く>

 

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2016年2月5日 信州旅行 1日目 その1(往路~上田市内編)

2016年02月07日 20時24分38秒 | 旅行

温泉に入りに長野まで行ってきました。

今回の目的地は、今年最も注目の観光地と言ってよいでしょう、真田家ゆかりの信州上田です。

 

東京駅9:44発の「はくたか557号」で上田に向かいます。

 

 

「はくたか」に乗車するのは昨年1月以来、そのときはまだ在来線の特急でした。北陸新幹線が金沢まで開業してから、乗車するのは初めてです。もっとも、長野行だった時代にも軽井沢まで一回乗ったことがあるだけですが。

 

金沢からの「かがやき502号」が到着、折り返し「はくたか557号」になります。

 

 

隣のホームの「かがやき507号」と一瞬だけ並びます。

 

 

この日は金曜日ですが乗客のほとんどが観光客のようで、指定席は満席、まだまだ北陸方面の人気は高いようです。ちなみに、スキー客の姿はほとんど見かけませんでした。

 

高崎で早くも数少ないビジネス客をはじめ何人かが下車し、軽井沢も外国人風の観光客が下車し、佐久平でも少しずつ下車し、東京から約1時間30分、11:10に上田に到着。

 

 

 

 上田は東信地区の中心都市で、長野県では長野、松本に続く第三の規模の市になります。古くから養蚕が盛んな地域で、信州大学の繊維学部が上田にあります。国公立大学で繊維学部があったのは京都工繊大、東京農工大の三大学しかありませんが、繊維学部として残っているのは信州大だけです。

 

新幹線開業時に在来線は第三セクター「しなの鉄道」になりました。その関係で改札口は完全に分かれており、駅前ロータリーのある「お城口」側は新幹線の改札しかありません。

しなの鉄道と上田電鉄は階段を登った高架上に改札があり、直接乗り換えることはできません。

 

今日は晴天で風もなく比較的穏やかな天気ですが、少し前にはだいぶ雪が降ったようで、道端にはところどころ雪が積み上げられており、日陰ではまだ凍結したところも残っていました。

 

 

まずは上田の中心部を散策することにします。

上田の中心部は千曲川と山岳地帯の間に横長に広がっており、それほど広くはないので、徒歩でも十分に回ることができます。

 

 上田駅前から北に伸びるメインの通りを歩きます。緩やかな上り坂が続く道で、交通量も多いです。

街中は予想通り六文銭であふれていますが、平日ということもあり観光客はあまり見かけません。

 

途中に中央2という大きな交差点があり、この先は旧北國街道になります。

上田は真田昌幸の築いた上田城の城下町として発展し、その後北國街道が上田の街を通ることになります。すでに形成された市街地に街道を通したからなのか、防御上の理由なのかはわかりませんが、北國街道は上田の町中で何度も曲がる構造になっています。

 

道路が平坦になると中央3の交差点、ここで旧北國街道は西に曲がり、すぐにまた北に向かいます。ここは柳町といって、旧街道の面影が残されており、上田の観光地の一つとなっています。

 

200m程度の間に、山をバックにして雰囲気のある街並みが続きます。

 

 

 この辺で昼食をとることにします。

なかなか魅力的な店が何件かありますが、今回は東御市にある「蓮見ワイナリー」のショップに入ることにしました。

 

 一階がショップとワインの飲めるカウンター、二階がテーブル席になっています。二階は12席の小さな店です。

 

 

 

ランチメニューは、信州の恵みたっぷり ワンプレートランチの一つだけです。

手の込んだ料理で味はなかなか、意外にボリュームがあります。パンは焼きたてで、ふわふわです。

 

 

 

 ワイナリー直営ショップなので、当然ワインも注文します。

赤がメルロー、白はこのショップでしか飲むことができないという、シャルドネのスパアークリングです。多少濁っているのは澱が混ざっていているためで、見た目あまり発泡していませんが飲むとしっかり炭酸が効いています。

 

 ここのワインははじめて飲みますが、酸味が強く、かなりフレッシュな印象です。メルローも結構フレッシュな感じがあり、なかなかおいしいです。

 

デザートは信州リンゴのタルト。余計な味がなく、タルトの皮も固すぎず、おいしいです。

 

 

 気に入ったので、ここでワインを購入しました。龍眼の白。これも非常にフレッシュで酸の効いたワインです。

 

 

 あとはジャムを購入しました。

信州産ふじりんごをメルローで煮込んだジャムと、地元産あんずをシャルドネで煮込んだジャムです。

 

 

昼食で満足したので、次は上田城址に向かいます。

 

                     <その2に続く>

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