先日新聞を見ていて某エアコン・メーカーの生産SCM再構築の記事が目に付いた。
現在の生産SCMには中国企業が相当含まれているようだが安定供給には不安を残すようになった。
ゆえに中国企業に頼らない生産SCMを再構築することに決めたということだ。
「コストの点でどうか」という危惧はあるがそれよりも中国企業や中国政府の動きを警戒し先手を打ったということかもしれない。
中国企業の代わりになるのは中国以外の海外企業になるのか、それとも国内企業になるのか、自製化になるのか、は今後の検討テーマだろう。
いずれにせよ、早め早めの対応は企業存続の必須条件だ。
そうそう、中国以外に見直しを迫られているのが対ロシア政策だ。
こちらはすでに事態が急転、生産SCMどころか現地生産企業が休業状態である。
自動車メーカーは当面輸出体制で急場をしのぐが先行き全く予断を許さない。
一昔前は中東やイスラム諸国がカントリーリスクの常連国だった。
昨今では世界が「分断の時代」に入ってカントリーリスクの対象も大きく広がった。
東南アジアもアフリカ圏も今後どうなるか見通せない時代に入ったようである。