ぽつお番長の映画日記

映画ライター中村千晶(ぽつお)のショートコラム

洋菓子店コアンドル

2011-02-09 17:25:47 | や行
ヘイ告白します。
ケーキ見たさに、観ました。


「洋菓子店コアンドル」40点★



鹿児島から婚約者を追いかけて
上京してきたなつめ(蒼井優)は

彼氏が働いていた
洋菓子店コアンドルを訪ねる。

だが
オーナー(戸田恵子)に
あっさり「彼なら辞めたわよ」と言われ
路頭に迷ってしまう。


「……なら私、ここで働かせてもらえませんかね?!」

実はなつめは
鹿児島のケーキ屋の娘だったのだ。

なつめはオーナーや
スタッフのマリコ(江口のりこ)、さらに

コアンドルの常連で
元・パティシエ、いまはスイーツ評論家である
十村(江口洋介)の前で
自信たっぷりに
ケーキを試作してみせるのだが――?



バレンタインデー直前公開ということで
甘いもん欲しさで見ましたが

まあオモチャみたいな作りでした。


とにかく話が甘過ぎる!


田舎のケーキ屋の娘が
男を追って上京。

いきなり有名そうな洋菓子店でバイト。

しかも居心地良さそうな
店の二階に住み込み

光熱費も払わず
たいした修業もせずに
バイト代はしっかりゲットって……

ありえねえだろ?!(失笑)


特に困り果てたのが
先輩をアンタ呼ばわりし

あろうことか舌打ちまでする
主人公なつめの傍若無人さ。

「女の子版『寅さん』を目指した」と
監督がインタビューで言ってますが

いやぁ
そんな愛くるしいもんじゃないす。


誰か一発殴ったれ!つう感じ。


しかも先輩、江口のりこですよ?
ありえねえ、ありえねえ。

さらに江口洋介氏、
元・天才パティシエにしては
ケーキの食べ方が雑で汚い!


そんなこんなで
主人公がしっかり立ってすらいないのに

過去を背負ったパティシエの苦悩だの
老婦人の“最後の一葉”的ケーキだの
盛り込んだってダメですよう。


なーんて
これだけ憤怒しながら
ケーキの画だけで見続けてしまう

自分のいやしんぼうぶりに
一番あ然としましたわ。

ケーキは間違いなく
おいしそうでした。

えーい、サービスでいくつか載せちゃえ。






しかしこの映画
「白夜行」の深川監督作なんですねえ。

76年生まれ。
若いなぁ。。。


★2/11から全国で公開。

「洋菓子店コアンドル」公式サイト
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする