死とか妻とか病気とか
もういいよ、って思うんですが
これは観てよかったと思いました。
「死にゆく妻との旅路」76点★★★★
実話に基づく話。
1999年、石川県七尾市。
清水(三浦友和)は
経営していた工場が傾き
多額の借金を負ってしまう。
11歳年下の妻・ひとみ(石田ゆり子)は
大腸がんになり
手術を受けたばかりだった。
にっちもさっちも行かなくなった清水は
なけなしの50万円を手に
ワゴン車で職探しの旅に出ようとする。
病み上がりのひとみも
清水についていくと言う。
こうして夫婦の旅が始まった――。
序盤しばらくは
三浦友和と石田ゆり子が
夫婦に見えず
正直、入り込みにくかったんです。
妻が夫を「オッサン」と呼ぶのに
違和感があったし
石田ゆり子はどう見ても
若すぎて
20代の子持ち娘のいる母親には見えない。
でも。
夫婦が
観光地をまわって職を探し、
ときにはSATYで買い物をし、
ワゴン車のなかで時間を紡いでいくうちに
なんだか気にならなくなってきた。
次第にこの“はかない”ロードムービーに
引き込まれていったんですねえ。
いかにも暗~く悲壮な話なのに
雰囲気がほの明るいのもいい。
なにより
がんに冒された妻役の石田ゆり子が
どんどんやせてゆき
本当に空気に溶け込んでしまいそうな
壮絶な透明感を見事に醸し出す様に
見入ってしまいました。
実話の重みもずっしり。
行く先々のハローワークで
断られ続ける50歳過ぎの清水が
「どうして助けてくれないんだ!」と
窓口の係員を前に
悲痛に叫ぶ姿は他人事ではない。
死の間際の様子も
リアルでした。
それに、これ
自分にとってかなり
理想の死にかただった。
いままでのベストはフランソワ・オゾンの
「ぼくを葬る」なんですけど。
まあしかし
誰も付き合ってくれないだろう……迷惑すぎて。
それにいい映画だけど
両親には、ちょっと見せたくないなあと
思っちゃいました。
切なすぎる。
★2/26からヒューマントラストシネマ有楽町ほかで公開。
「死にゆく妻との旅路」公式サイト
もういいよ、って思うんですが
これは観てよかったと思いました。
「死にゆく妻との旅路」76点★★★★
実話に基づく話。
1999年、石川県七尾市。
清水(三浦友和)は
経営していた工場が傾き
多額の借金を負ってしまう。
11歳年下の妻・ひとみ(石田ゆり子)は
大腸がんになり
手術を受けたばかりだった。
にっちもさっちも行かなくなった清水は
なけなしの50万円を手に
ワゴン車で職探しの旅に出ようとする。
病み上がりのひとみも
清水についていくと言う。
こうして夫婦の旅が始まった――。
序盤しばらくは
三浦友和と石田ゆり子が
夫婦に見えず
正直、入り込みにくかったんです。
妻が夫を「オッサン」と呼ぶのに
違和感があったし
石田ゆり子はどう見ても
若すぎて
20代の子持ち娘のいる母親には見えない。
でも。
夫婦が
観光地をまわって職を探し、
ときにはSATYで買い物をし、
ワゴン車のなかで時間を紡いでいくうちに
なんだか気にならなくなってきた。
次第にこの“はかない”ロードムービーに
引き込まれていったんですねえ。
いかにも暗~く悲壮な話なのに
雰囲気がほの明るいのもいい。
なにより
がんに冒された妻役の石田ゆり子が
どんどんやせてゆき
本当に空気に溶け込んでしまいそうな
壮絶な透明感を見事に醸し出す様に
見入ってしまいました。
実話の重みもずっしり。
行く先々のハローワークで
断られ続ける50歳過ぎの清水が
「どうして助けてくれないんだ!」と
窓口の係員を前に
悲痛に叫ぶ姿は他人事ではない。
死の間際の様子も
リアルでした。
それに、これ
自分にとってかなり
理想の死にかただった。
いままでのベストはフランソワ・オゾンの
「ぼくを葬る」なんですけど。
まあしかし
誰も付き合ってくれないだろう……迷惑すぎて。
それにいい映画だけど
両親には、ちょっと見せたくないなあと
思っちゃいました。
切なすぎる。
★2/26からヒューマントラストシネマ有楽町ほかで公開。
「死にゆく妻との旅路」公式サイト