これは笑った!(笑)
「ピープル VS ジョージ・ルーカス」74点★★★★
「スター・ウォーズ」を愛するファンたちが、
その創造主ジョージ・ルーカスに
言いたいことを言ってやる!というドキュメンタリー。
ジョージ・ルーカス本人がメディアに出た際のインタビュー映像と、
ファンの声、さらにファンが作ったスター・ウォーズのパロディ映像などを組み合わせて
「スター・ウォーズとは何か?」を検証していくもの。
これがですね~
実におもしろいんですね~。
まず初期の3部作が映画を越えて、
グッズやパロディ映像など
観客が参加する新しい“形態”を産み出したことに
改めて感じ入りました。
「彼(ルーカス)はみんなが遊べる砂場を作ってくれたんだ」。
なーるほどね~~。
そして希望に燃えた青年ルーカスがぶち当たった
映画界の現実なども描かれる。
だが“ルーカス=ネ申”信仰はやがて
神が行った愚行、すなわちオリジナルの修復や
グッズ販売などで肥太ることへの批判となり、
さらに新作3部作への批評となだれ込む……。
これらはむろん、次元の低い悪口などではなくて
理論性とうまい比喩、
ユーモアとジョークを忘れない精神に満ちあふれた
「愛ある批判」なんですねえ。
さすがディベートの国というか、尊敬に値する文化だなあと感心。
誰かが言った
「スター・ウォーズ世代が死んだら大変だ。
遺品はプラスチックのゴミの山だもん」に爆笑しました。
クリエイティブとクリティック(=批判)を学ぶ
価値ある一本です。
★3/10(土)から渋谷シネクイントで他で公開。
「ピープルVSジョージ・ルーカス」公式サイト