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ぽつお番長の映画日記

映画ライター中村千晶(ぽつお)のショートコラム

マリリン7日間の恋

2012-03-21 18:03:13 | ま行

モンローのふわふわと甘い芳香が
確かに漂ってきました。

「マリリン7日間の恋」72点★★★★


番長のお気に入りミシェル・ウィリアムズが
マリリン・モンローに扮する映画です。


1956年、イギリス。

映画界に憧れる23歳の青年コリン(エディ・レッドメイン)は
なんとか助監督の職にありつく。

その映画とはマリリン・モンロー(ミシェル・ウィリアムズ)主演の
「王子と踊り子」。

そしてマリリンが撮影のため、
イギリスにやってくるというのだ!

コリンは彼女のためにゲストハウスを用意し、
緊張の面持ちでマリリンの到着を待つ。

現れた彼女は、スクリーンそのままに
愛らしく美しい女性だった。

だが、次第にコリンは
彼女の知られざる素顔に触れることになり――。


マリリン・モンローと、新米映画スタッフの
ほのか“すぎる”恋を描いた
実話に基づく話。


彼女とのロマンスうんぬん、というよりも
この有名な人物を、改めてきちんと造型し、
彼女がどんな人物だったかを詳細に描き出したのがいい。

3時間の遅刻は当たり前、セリフは飛び
すぐに現場を逃げ出してしまう。

そんな甘ったれでダメ女優のような彼女が、
いったん銀幕に写ると魔法のように輝き、人を惹き付けるさまが
うまく表現されていました。


ローレンス・オリビエ役ケネス・ブラナーが言う
「彼女の才は“天性”のもの。だからこそ本人は不幸だ」の言葉に
観客だれもがうなずくはずです。

生い立ちからくる薄幸さ、精神面の危うさも含めて、
彼女は生まれながらのスターだったのだ、とつくづく。


ミシェル・ウィリアムズが見事に役を消化しており
ふわふわと漂うマリリンの甘い芳香を
確かに感じました。


ハリポタを卒業したエマ・ワトソンも登場します。


★3/24(土)から角川シネマ有楽町ほか全国で公開。

「マリリン7日間の恋」公式サイト
コメント (2)
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