こう現実に自然災害が続くと
ホラーよりなにより、自然が怖いよ。

「イントゥ・ザ・ストーム」67点★★★☆




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アメリカ中西部、コロラド州。
ドニー(マックス・ディーコン)は
ビデオ撮影が趣味の高校3年生。

卒業式を控えた彼は母親を亡くして以降、
父(リチャード・アーミティッジ)とうまくいっていない。


同じころ、竜巻のドキュメンタリー映像を撮影する
“竜巻ハンター”たちが
次に竜巻が現れそうな場所を探していた。


彼らはついに今までにない
巨大竜巻の発生を確信し、その町に向かう。



それはドニーたちが住む町だった――。

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まず、竜巻の映像が
えらくよく出来ていて迫力ある。


竜巻のでき始めってこんなんなのか!

いきなりゴルフボール大のひょうが降り、
轟音とともにあらゆるものが巻き上げられ、破壊される。

この異常気象な昨今、リアルすぎて本当に怖いです。

そうした“竜巻映像”が
「偶然、登場人物によって撮られたものだ」ふうな
設定になっているのもおもしろい。

竜巻映像をニュースに売るために竜巻を追いかける“竜巻ハンター”や、
ビデオを撮影中の高校生、
YouTubeに衝撃映像を投稿するマニア・・・などが映像を撮るんですね。
いま自然災害のニュース映像の第一報は
ほぼすべてケータイやスマホで撮った
「視聴者提供」だし、
そこらへんにも、現実味があります。

監督が
「ファイナル・デッドブリッジ」の人だと後から知って
なるほど、と思った。

フツーの人々が災難に見舞われる
その分かれ道を書き込んでいるので、
「この状況になったら、どうするか?」

けっこうリアルに体験でき、勉強にもなりました。


ただ、どうしても
“有事における家族の絆”といった要素を
入れ込まなきゃいけないのは、しようがないんでしょうかねえ。

★8/22(金)から全国で公開。
「イントゥ・ザ・ストーム」公式サイト