園監督の詩人の血が
ラップにうまくハマったんだと思います。
「TOKYO TRIVE」67点★★★☆
*****************************
近未来の“トーキョー”。
シブヤやブクロ(池袋)など街ごとにトライブ(族)が存在し、
暴動を繰り返しつつも、お互いの縄張りを守っていた。
ブクロのボス、メラ(鈴木亮平)は、
ムサシノのカイ(YOUNG DAIS)に異常な敵対心を持っている。
そして
ある事件をきっかけに、メラはカイをおびき出し――?!
*****************************
井上三太原作、伝説的コミックを
園子温監督が映画化。
主人公たちのセリフがラップで綴られる
「ラップミュージカル」っていうんでしょうか、
手法が意外でおもしろい。
さらに
近未来の“トーキョー”が
池袋=ブクロや渋谷、新宿に練馬など
地域ごとに“族”となり対立しており
ヤバイ「歌舞伎町」とか
ピースフルな「ムサシノ(武蔵野)」とか「なるほど!」と笑えて
着想がいいね!と思いました。
ハッキリ言って、話としては
戦う理由もなにもくだらないんですが(笑)
想像よりも血みどろやエグさではなく、
ハチャメチャでも、一定クオリティなのは、
さすが園子温監督。
それに今回は
監督独特の(時にしんどい)セリフ回しが
「ラップ」という素材にピタリとハマった。
ライム(韻を踏む)&フロウ(節回し)っていうんでしたっけ。
言葉が、けっこうしっくり伝わるんですねえ。
主人公のひとり、海役のYOUNG DAIS氏はラッパーだそうですが、、
ほかはみな役者がラップで語っており
なかでも
狂言回し役・染谷将太氏の
ラップがかっこよく、ハマってました。
それに主題歌になってる
AIの「HOPE」がいい!
はなはだしく暴力的な鈴木亮平氏のほか、
しょこたんや叶恭子氏も出演しております。
★8/30(土)から新宿バルト9ほか全国で公開。
「TOKYO TRIBE」公式サイト