気になってはいたんだけど
やはりど真ん中だったかワシに(笑)
「ゴッド・ヘルプ・ザ・ガール」71点★★★★
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スコットランド、グラスゴー。
心療病院に入院中のイヴ(エミリー・ブラウニング)は
音楽が大好きな少女。
あるとき彼女は病院を抜け出し、
街でギタリストのジェームズ(オリー・アレクサンデル)と出会う。
彼にキャシー(ハンナ・マリー)を紹介されたイヴは
三人で音楽を作ることになり――。
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なんとまあ甘酸っぱい映画でしょ。
男1女2の、どうなるでもない関係も、
ボーダーシャツもちょいダサなアノラックも
1980年代後半~90年代前半に
このへんの音楽カルチャーを通ってきた身には
あーあ、やられた(笑)
音楽ってホントに自分のいた時代に
反応してしまうものだなあと。
たとえば
「チャップリンからの贈りもの」の音楽は
アラウンド70代には特別な思いをもたらすようだし
(先日お会いした佐伯チズさんも、ものすごく気に入ってた!)
「ラブ&マーシー」は
ワシよりちょっと上のアラ50代かなあ。
で、これはど真ん中。
でも、決して昔話じゃなく
いまもオシャレ最前線であろうところが
すごいっすね。
監督は1968年生まれの
スチュアート・マードック。
バンド「ベル・アンド・セバスチャン」のフロントマンで
「プラダを着た悪魔」「JUNO/ジュノ」「(500)日のサマー」などの
サントラにも関わってるのか!知らなかった。
なーるほどね~~。
ライブシーンとかだけでなく
日常のなかで歌が始まるあたりはミュージカルでもあり
しかも
俳優たちがちゃんと歌ってる。
特に
主演エミリー・ブラウニングの
ゆらゆらと甘く、でも安定してる声が魅力的。
ハンナ・マリーのそんなにうまくない?ボーカルにも
逆に超グッときますわ(笑)
ということで
1980年代後半~90年代の
“渋谷”(あえて系はナシ。苦笑)カルチャーをとおった人、
かつ
「いまはもう、あの時代は遠い……」って人に
強くおすすめ!(笑)
★8/1(土)から新宿シネマカリテほか全国順次公開。
「ゴッド・ヘルプ・ザ・ガール」公式サイト